【西武】甲斐野央「マジですか」連発 和田毅引退にショック隠せず
西武甲斐野央投手(27)が、昨季までチームメートだったソフトバンク和田毅投手(43)の現役引退にショックを隠せなかった。5日、所沢市内の2軍施設で練習後、報道陣から和田の引退を聞き「マジですか」を連発した。「現役を引退されるのが実感が湧かない。マジですか」と、お世話になった大先輩の突然の引退発表に言葉を失っていた。 【写真】甲斐野にあいさつするソフトバンク和田 和田の印象は「めちゃくちゃ人としても尊敬できる選手でした。年齢に逆らっているような練習の質からボールを投げられていた。本当にめっちゃかわいがってもらって、(ソフトバンク時代の)ロッカーも20番と21番と隣だったので、いろいろ話をしました。今はそれしか言えません」と名残惜しんだ。 忘れもしないのは「僕が聞いて、ご飯屋さんで投球フォームを指導してもらった」こと。座敷スタイルの日本食料理店で、食事そっちのけで集中指導を受けた。畳の上で次第に指導が熱を帯び「畳がすり減るんちゃうかなというくらいやらしてもらった。(畳の上で素振りした逸話を持つソフトバンク球団会長の)王さんちゃうかなぁと」と笑った。30~40分みっちり惜しみなくレクチャーしてくれることがありがたかった。「ご飯が冷めても全然大丈夫。ご飯より和田さんです」と尊敬している。 FAで西武からソフトバンクに移籍した山川の人的補償として、急転直下で昨オフに加入。当時の西武は和田を指名する方針でソフトバンク側にも打診したが、反響の大きさなどを鑑みて両球団が話し合い急きょ方針を転換した。手薄なリリーフ補強として、甲斐野を選ばれた経緯がある。 最後に和田と会話を交わしたのは、西武への移籍が決まって荷物整理のため本拠地のペイペイドームに訪れた時だ。「僕がライオンズに決まって、荷物整理をしてた時に和田さんと長い時間、いろいろ話しました。人ごとの発言はせず『お互い頑張ろうよう』と常にしてくれて、本当に素晴らしい方でした」と感謝していた。