【新築戸建て】予算「2000万円」で家を建てたい!「子育てしやすい動線」「老後に使いやすい施工」を住宅の専門家がアドバイス
子育て世帯におすすめの間取りや動線の作り方
はじめて注文住宅を建てる方の中には子育て世帯の方が多いと思います。 共働き世帯が7割近くになる現在においては、せっかく家を建てるのであればできるだけ子育てしやすい家にしたいと思う方がほとんどでしょう。 子育てしやすい家とは家事をストレスなく行うことができて、かつ家事の途中でも子どもを見守り続けることができる家だといえます。 とくに共働きという時間の制約がある中では、家事の効率を高めることが非常に大切です。 キッチンから洗濯機置き場や浴室にスムーズに移動できる動線を確保するだけでなく、調理中でもリビングで遊ぶ子どもの様子が見渡せるようにオープンキッチンにするのがおすすめです。 またキッチンの近くに洗濯、乾燥、部屋干し、アイロン掛けなどの作業をすべて行うことができるランドリールームを設けるのも非常に効果的な手法といえます。 そして子どもが帰宅した後にすぐに手洗いやうがいができるようにするためには、玄関から洗面室、浴室までスムーズに移動できることも重要になります。 水回りをまとめて配置することは、前述したコストダウンのためにも有効です。 さらにリビングの一角にカウンターテーブルなどを設けて子どもが学習できるスペースをつくると、家事をしながら子どもの宿題を見てあげることもできるでしょう。 一方、子どもが小さいうちは、部屋の中におもちゃなどが散乱してしまうことが多いので、収納が不可欠となります。 共働き世帯などで食材の買い置きが多いご家庭の場合には、キッチンにパントリーがあると便利です。
老後に使いやすいおすすめの施工
歳を重ねていくと肉体的な老化により、それまでできていたことができなくなってしまうことがあります。 マイホームで長く暮らし続けていくためには、最初から老後の生活を見据えた住まいづくりをしておくことが大切です。 家の中の段差をなくした施工や、できるだけ階段を使わなくても良いように1階だけでも生活できる工夫、車いすでも利用できる広い玄関やトイレ、冬場でも温かくて使いやすい浴室といったことは不可欠といえます。 また簡単に手摺が後付けできるように、あらかじめ壁の中に下地を入れておく方法もあります。 さらに、車いすでも開閉しやすいように部屋の入口の扉を引き戸にしておいたりするのも効果的です。 こうした工夫は前もって計画していてもそれほど大きなコストアップにはならないため、新築時には老後のことにも配慮したプランづくりに役立つのではないでしょうか。