【高校サッカー全力新聞】和歌山・初芝橋本「変幻自在の縦攻撃」いざ国立へ
和歌山県は日本最大の半島である紀伊半島の南西部に位置し、豊かな自然に育まれたみかん、梅、桃などの果樹栽培が盛んです。中でも、高野山の麓にある橋本市は、中山間地で太陽の光をふんだんに浴びた「柿」の栽培で有名な街です。 【画像】3大会ぶり17回目の全国出場を決めた初芝橋本 12月28日に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会の和歌山代表はその橋本市にある初芝橋本高校です。初戦は、12月29日に山梨の帝京第三高校と対戦します。
■「変幻自在の縦攻撃」初芝橋本
初芝橋本のサッカー部は学校創立の年と同じく1991年に創部されました。その後、創部4年目の第73回大会で選手権初出場。翌年の74回大会ではエースに元日本代表の吉原宏太さんを擁し、ベスト4入りを果たしました。新チーム発足時からそのベスト4を目標に取り組んできた初芝橋本。 伝統の超攻撃的な縦に速いサッカーを軸に、今年は特にハードワークできる選手が多く、22年ぶりに4バックから3バックにシステムを変えて県大会に挑みました。 阪中義博監督は「今年のメンバーは変幻自在で教えていて面白い。全員がハードワークで総合力を上げ、多彩な攻撃で相手を崩します」とコメント。 CBでキャプテンの石丸晴大選手は、「2年連続決勝で敗れ夢見た全国の大舞台。キーパーとともに声を出してチームを引っ張る。和歌山県勢として28大会ぶりの国立競技場、全国ベスト4を目指します」と熱く語っています。 国立競技場が舞台の準決勝まで4勝。優勝までは6勝が必要の初芝橋本。変幻自在の選手たちが見せる伝統の縦に速い攻撃で、国立競技場に再び辿り着けるでしょうか。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ和歌山)