Aurender、ネットワークプレーヤー内蔵プリメインアンプ「AP20」
エミライは、同社取り扱いブランドAurender(オーレンダー)から、ネットワークプレーヤー内蔵プリメインアンプ「AP20」を本日8月7日より発売する。価格は3,960,000円(税込)。 【画像】「AP20」カラーはブラックとシルバーの2色 AP20は、ブランド初となるネットワークプレーヤー/プリアンプ/パワーアンプを兼ね備えたオールインワン・ソリューション。独自のキャッシングサーバー技術を核として、アナログR2Rリレーベースのボリュームコントロール、アナログ/デジタル入出力に対応するプリアンプ部、高品位クラスDアンプモジュール、独立した6基のリニア電源などを搭載した。 パワー部には著名エンジニアのブルーノ・プッツァイス氏が設計したクラスDアンプモジュール、Purifi Eigentakt「1ET400A」をデュアルモノラル仕様で搭載。アンプを駆動する電源部には400VAのトロイダルトランスを2基備えて、350W(4Ω)の出力を確保した。デジタル再生特有の硬さ/エッジ/粒状感を抑制してオーディオパフォーマンスを高め、セパレートシステムを凌駕するポテンシャルを秘めているとアピールする。 伝送時に発生するノイズと歪みを低減させるため、クラスDアンプにおいて一般的なスイッチモード電源ではなく、上述したパワー部用の2基を含め合計6基の独立したトロイダルトランスを使用。CPU/左右のDACボード/FPGAプロセッサ/パワー出力段をそれぞれ駆動させている。 熟成を重ねたとするDAC部には、AKM「AK4497」をデュアルモノラル構成で搭載。PCM 768kHz/32bitおよびDSD512(22.4MHz)までの再生のほか、MQAフルデコーディングに対応する。 デジタルデータの伝送およびD/A変換の精度を高めるため、OCXO(恒温槽付水晶発振器)をベースとした高精度クロック生成システムを搭載。100fs未満のジッター低減クロックジェネレーターを備えるFPGAを組み込むことで、ジッターを最小化した。さらに外部10MHzマスタークロック入力にも対応し、クロック精度をより高めることも可能。 ほか、R2Rステップアッテネーターシステムによるアナログ方式のボリュームコントロールを採用し、あらゆるボリュームレベルで理想的な再生を追求。不要な電源供給を断ち、音質をより向上させるというクリティカルリスニングモードも搭載している。 入力端子としてバランスXLR×1、RCA×2、光デジタル×2、同軸デジタル×1、BNC×1を搭載。出力端子としてバランスXLR×1、スピーカー出力×1、6.35mmヘッドホン出力×1を備える。アナログ入力ではA/D変換を介さずに、純粋なアナログアンプとして用いることも可能。LAN端子はノイズ対策を施した二重絶縁となっている。 バランスXLR出力により、ライン入力を持つサブウーファーとの連携にも対応。専用アプリ「Aurender Conductor」にて「XLR+スピーカー」オプションを選択し、XLRとスピーカー出力を同時に有効化することができる。 Tidal、Qobuz、Spotify Connect、Air Playといったストリーミング/ネットワーク再生や、外付けHDD/NASの接続をサポート。筐体前面には前面には視認性の高い8.8型ワイドIPSカラー液晶ディスプレイ(解像度1920×480)を備え、CPUはIntel製クアッドコアプロセッサ、RAMは8GB、再生キャッシュ用ストレージとして480GB M.2 NVMeを内蔵。加えてSSD/HDD用2.5インチベイを2基備え、ユーザーが最大16TBまで楽曲ライブラリ用ストレージを増設することができる。外形寸法は430W×150H×360Dmm、質量は26kg。
編集部:松原ひな子