テレビを廃棄するとき、B-CASカードはどうすればよい? 破棄する際に必ずすべきこととは【家電のプロが解説】
使わなくなったテレビを廃棄する場合、迷うのがB-CASカードの処理方法。正しく処分するにはどうすればよいのでしょうか。 【表】テレビは何年?家電の「寿命」一覧 「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。 (今回の質問) テレビを廃棄するとき、B-CASカードはどうすればよいですか? (回答) B-CASカードは貸与されているものですが、自分で破棄して問題ありません。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆正式には「貸与品」ですが、自分で破棄しても大丈夫です
B-CASカードは、テレビやレコーダーなどのデジタル放送受信機に同梱されているICカードです。地上デジタル放送やBSデジタル放送、110度CSデジタル放送の番組の著作権保護、有料放送、自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービスなどに利用されています。BS・110度CS・地上デジタル対応受信機には赤色のBS・CS・地上共用カードが、地上デジタル専用受信機には青色の地上デジタル専用カードが同梱されており、一部の受信機には、小型のB-CASカード(ミニカード)が同梱されています。 これらのB-CASカードは全てB-CAS社が利用者に貸与しているもので、所有権はB-CAS社にあります。テレビなどの受信機器を廃棄してB-CASカードが不要になった場合、B-CAS社のカスタマーセンターに連絡して返却するか、利用者自身が破棄する必要があります。破棄する際は、必ず金色のICチップの部分にハサミを入れて切断してください。 自分で破棄する場合にB-CAS社への連絡は不要ですが、有料放送と契約中のカードを破棄する場合は、契約している放送局に連絡して契約カードの変更や解約などの手続きを行うようにしましょう。
◆テレビは正しく廃棄しましょう
テレビはエアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機と共に「家電リサイクル法」(特定家庭用機器再商品化法)の対象品目になっています。これらの品目は有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量すると共に、資源の有効利用を推進するために正しく廃棄することが義務付けられています。 新しいテレビに買い替える場合、新しいテレビを購入するお店に引き取りを依頼しましょう。お店ごとで引き取り方法が異なるため、引き取り方法はお店に問い合わせてください。 また、買い替えではなく処分のみの場合、処分するテレビを購入したお店に引き取りを依頼してください。この場合も、引き取り方法はお店に問い合わせましょう。 この記事の筆者:安蔵 靖志 ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
安蔵 靖志