【NFL】オフェンスの苦戦に過剰反応しないよう警告するスティーラーズOCスミス
ピッツバーグ・スティーラーズのファンはこの数年間で、チームのオフェンスの最悪な状態をすでに見てきたと思っていた。しかし、プレシーズンの2試合を通じて、新攻撃コーディネーター(OC)アーサー・スミスの下で2024年に状況が改善する兆しはあまり見られていない。
9対3で敗れたプレシーズン第2週のバッファロー・ビルズ戦で、スティーラーズは219ヤードしか獲得できず、序盤4回の攻撃をパントで終えている。スティールシティの一部のファンはそれを、チームの今後に不安を抱きながら、落ち着かない様子で見守ることになった。
少なくともまだ過剰反応していないスミスOCは、自分たちが苦戦しているのは単純にプレシーズンという予測不可能な環境が原因だと考えている。
『Pittsburgh Post-Gazette(ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』によると、スミスOCは「私たちは(選手を)評価する必要があるため、良くも悪くもゆがんでしまうことがある。プレシーズンは良くも悪くも現実をゆがめることがある。誰もがそれを見てきたはずだ」と述べたという。
このプレシーズンは、クオーターバック(QB)陣に変化があったことから、スティーラーズファンにとって特に重要なものとなっている。ケニー・ピケットやミッチェル・トゥルビスキー、メイソン・ルドルフが退団した一方で、ラッセル・ウィルソンとジャスティン・フィールズが加入したことで、スティーラーズでは理論的に競争が発生している状態だが、この夏にその競争は完全には実現していない。
とはいえ、スティーラーズがプレシーズン第2週で苦戦したため、少なくともスタッツシート見ている人たちにとってはその差が縮まっているように見える。敗れたビルズ戦でより多くの出場時間を得たフィールズは、スティーラーズ攻撃陣が全体として獲得したヤードの大部分(92パスヤード、42ランヤード)を稼いだ。
しかし、映像に残されているパフォーマンスと、フィールズが差を縮めたという仮説は一致しない。確かに、フィールズには活躍した場面もあったが、第4ダウンのリードオプションで誤った判断を下し、ビルズの守備選手が立ち並ぶところへ突っ込んでいった結果、攻撃権を失った場面など、先発として通用することを証明できないような残念な場面も多くあった。