【NFL】オフェンスの苦戦に過剰反応しないよう警告するスティーラーズOCスミス
一方のウィルソンは、オフェンシブタックル(OT)トロイ・ファウタヌの欠場を受けて入れ替えられた経験不足なオフェンシブラインの後ろでプレーすることを余儀なくされた中で、フィールドであまり良いところを見せられていない。ウィルソンはパス10回中8回成功で47ヤードを記録したが、その多くはチェックダウンでのゲインだった。
全体として、スティーラーズ攻撃陣は迫力を欠いていた。ファンの不満の対象となっていたマット・カナダが攻撃コーディネーターを務めていた頃ほど退屈ではなかったが、改善点は多く残されている。2試合を通じて、先発組は一度も得点を挙げていない。
レギュラーシーズンが近づいていることも、チームが序盤から軌道に乗る準備ができているようには見えないことも理解しているスミスOCだが、現在はまだプレシーズン中であるため、辛抱強く見守ってほしいと求めている。
プレシーズンでわずか15得点しか挙げられていないスティーラーズ攻撃陣を指揮するスミスOCは「あれが彼らの基準ではないことは分かっているだろうし、そうだとすれば受け入れ難いことだが、それと同時に、シーズン第1週にああなるよりは今この時期に経験する方がましだろう」とコメント。
「いろいろな要素がある。私たちは本当に良いキャンプを過ごしたが、実際の試合でプレーするときに、これは相手ディフェンスを軽視しているわけではなく、自分たちが自ら問題を引き起こしているというのが現実だ。それこそ解消しなければならない問題だ」
プレシーズンは今後の展望を正確に予測するのに適しているとは言えない。2017年、クリーブランド・ブラウンズはプレシーズンで4勝0敗と完ぺきな成績を収めたものの、その後のレギュラーシーズンで、NFLで2番目に0勝16敗を喫したチームになった。また、スティーラーズは昨年、先発組を起用した5回のポゼッションですべて得点を挙げたが、レギュラーシーズンでは頻繁に苦戦し、結果としてカナダが解任されている。
プレシーズンのパフォーマンスだけで最終的な結果を予測するのは軽率だ。しかしながら、極めて重要なシーズンを迎えるスティーラーズにとって、これまでの兆候は好ましいものではない。スミスOCは早急に欠点を解消したいと望んでいる。