中長期的な売上増を実現するための会員作りの基礎。心理学に学ぶお客が会員登録したくなるECサイトとは?
ステップ2: 会員登録プロセスの改善 ここはカイトさんの得意分野ではありませんか?
そうですね、会員登録の手順はもっと簡単にしたいです。一度、会員特典に興味を持ってくれた人を離脱させちゃうのはもったいないんで、入力してもらう情報も画面遷移も少なくしたいです。あと、SNSのアカウントから連携できる機能や、購入時にチェックボタンなどのワンタップで会員登録できる仕組みも入れたいです。
だったら、お店のレジに、会員登録のQRコードを設置したい! 今は会員登録の手順を載せたリーフレットを渡してるだけだけど、その場で店員さんに登録や使い方を教えてもらった方が簡単じゃない。
それ、最高のUX(ユーザー体験)ですね!
ステップ3: 会員との関係性を深める 徐々に会員登録から売り上げに結びつける施策にも手をつけましょう。メルマガやSNSを活用し、会員限定のコンテンツや情報を充実させるのです。メルマガやSNSの投稿って必ず読んでくれるとも限りませんけど、「希少性の法則」ってご存知ですか? 心理学の言葉なのですが、人って、限定モノに弱いので、気に留めてもらいやすいと思います。大事なのは継続して提供すること、会員との接点を継続的に持ちましょう。
あ、「単純接触効果」ですね。「何度も見ることで好感度が上がる」っていう。
お、のんちゃん、よく覚えていたね。会員とブランドが関係性を深めるにはキャンペーン、クイズ、アンケートに参加してもらう、クチコミに対してレスポンスをする、フォーラムやイベントで直接交流を持つ、といった手がありますね。「私はこのブランドに自ら関わった」という経験が大事なんです。「認知的不協和」って言葉をご存知ですか?
あ、聞いたことあります。人は矛盾した行動をしないようにするっていう……。
そうです、そうです! 「認知的不協和」は、自身の持つ認知と他の認知との間に不一致がある状態のことで、人はそれをすごく不快に思うんです。よって、自分の考え方を変えるか、行動を変えるかで矛盾を解消しようとするわけですね。「私はこのブランドに自ら関わった」という経験を重ねることで、たとえば、カイトさんのブランドと競合のブランドで服を迷った時にカイトさんのブランドを自ら選ぶようになるでしょう。