母は「和食」しか作らないけど、たまには「肉」を食べたい!でも肉って高そうで言い出せません…
日本が誇る文化でもある「和食」。味付けや使う素材があっさりしている傾向にある和食は、そのヘルシーさで世界でも注目されています。 反面、欧米の料理と比較すると、伝統的な和食には肉を使ったメニューは多くはないというイメージを持つ人もいるでしょう。そのため、人によっては物足りなさを感じて「肉をもっと食べたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、家計への影響を考えて我慢している人もいると考えられます。 今回は、家計の支出額から食肉の相場を調査し、価格がどのように変化しているのかについて考察してみました。 ▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき?
食肉の価格相場は上昇している
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」のデータによると、生鮮肉(牛肉・豚肉・鶏肉)の100グラムあたりの平均価格は、2021年ではそれぞれ344.45円・141.40円・92.46円でしたが、2022年では360.49円・145.70円・95.89円と上昇しています。 また、同データによる2021年から2022年における平均購入数量は、牛肉・豚肉・鶏肉のいずれも減少しており、特に牛肉は購入量の減少が大きいことが分かりました。
価格が上昇している原因
食肉価格の上昇は、1つの要因ではなくさまざまな出来事がかかわって起きています。一般的に原因として考えられているのは、以下のような事象です。 ・原油、ガソリン価格の高騰 原油およびガソリン価格の高騰により、輸送コストが上昇しました。その分が食肉の価格に転嫁され、価格が上昇しています。 ・円安の進行 円安の進行も、輸入食肉の価格上昇の要因のひとつです。特に、牛肉はおよそ6割を輸入に依存しているといわれており、価格への影響が大きくなっています。 ・ロシアのウクライナ侵攻 ロシアのウクライナ侵攻により、飼料穀物の価格が高騰し、食肉の価格にも影響が及んでいます。 ・天候不順による飼育コストの上昇 アメリカなどの牛肉輸出国では、干ばつや異常気象によって牧草地が減少したことで、飼育コストが上がっています。 今後もこうした状況が続けば、食肉価格の高止まりが続くとみられています。