ジャック・ミラーが残り1席を無事確保し、プラマック・ヤマハより参戦決定。2025年のMotoGPは計22席がすべて確定
9月19日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているヤマハ発動機株式会社は、ジャック・ミラーと契約を約び、2025年からヤマハYZR-M1で参戦するプリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・レーシングで起用すると発表した。 【写真】ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第13戦サンマリノGP プラマック・レーシングは、2005年からMotoGPクラスに参戦を開始。参戦初年度からドゥカティのサテライトチームとしてしのぎを削っていたが、2013年からはドゥカティのファクトリーからサポートを受けていた。ワークスチーム同様の技術仕様を備えた最新型ドゥカティ・ディスモセディチGPを走らせ、2024年も活躍を見せている。 チャンピオン争いやコンストラクターズランキングにも貢献してきたが、2025年はマシンを乗り換えることがすでに発表されている。ヤマハ発動機株式会社と契約を締結し、ヤマハYZR-M1を走らせることになる。そして、チーム名はプリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・チームとなるようだ。 それにより、ヤマハはモンスターエナジー・ヤマハMotoGPとプリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・チームの4台体制に戻る。 そんなプリマ・プラマック・ヤマハ・ファクトリー・チームは、9月5日にミゲール・オリベイラとすでに2年間の契約を結んだことをすでに発表していた。その時点でチームメイトの発表は明らかにされていなかったが、移籍が噂されていたミラーの加入が正式に発表された。 ミラーはオーストラリア人ライダーで、2024年シーズンで最高峰クラス10年目を迎えた。2015年から3年間はホンダ、2018年から2022年まではドゥカティを操り、2024年はレッドブルKTMファクトリー・レーシングに移籍。KTM RC16を駆っているが、2025年からは新たにヤマハYZR-M1を使用することになる。 オリベイラとミラーはMotoGPクラスでヤマハの経験はないが、複数の他メーカーにおける経験が豊富だ。ヤマハは2024年からコンセッションのランクDの対象となり、再びチャンピオンに返り咲くためにマシン開発と改善に努めている。そんな彼らが新たに加わることで、どのような化学反応を起こし、貢献することができるだろうか。 また、今回ミラーのシート獲得により、2025年シーズンにおけるMotoGPクラスのシートは計22席が全て決まったことになる。移籍するライダーや体制が変わるチーム、そして新たに3名のルーキーライダーが参戦するラインアップとなっている。来シーズンの勢力図が今から気になるところだ。 [オートスポーツweb 2024年09月19日]