食後のお風呂は「危険」って本当!? 「ぬるま湯」で節約しつつ低リスクな入浴を目指そう
夕食の後にお風呂に入る方は珍しくありませんが、食後の入浴には心臓病などの健康リスクがあるといわれます。そこで今回は、食後の入浴で気をつけるべきことや、入浴にかかる費用を節約するアイデアについて解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
食べてすぐの入浴は体によくない?
入浴中は血液が体表に集まりやすく、胃腸の運動が止まるといわれています。そのため食べてすぐに入浴すると、食べ物の消化吸収が途中でストップし、消化不良を起こすおそれがあると考えられているのです。一般財団法人日本健康開発財団によると、食事から入浴までは、最低でも30分~1時間空けることが推奨されています。 ほかにも、食べてすぐの入浴には、以下のようなデメリットがあります。 ■血圧の低下 食後は血液が脳から胃腸に集まるといわれます。そのため、食後にすぐ入浴すると、脳の血流低下により食事性低血圧を引き起こす可能性があります。場合によっては、入浴中の失神に発展するおそれもあるようです。 ■心臓への負担増 食後に胃腸へ集まった血液が入浴によって再び体表へ移ると、急激な血流の動きが心臓に負担をかけるといわれています。
入浴する際のポイント
ここからは、食後に限らず、入浴する際の気を付けるポイントを紹介します。 ■かけ湯をする 身体が冷えた状態でいきなり熱いお風呂に入ると、急激な血圧の変化で失神や不整脈などといった健康被害が生じる「ヒートショック」を起こす可能性があります。とくに冬場は外気とお風呂の温度差が大きいため、事前にかけ湯をして身体の温度を調整しましょう。 ■湯船の温度を41度以下にする 室温が20度以下のときに水温41度以上のお風呂に入ると、ヒートショックのリスクが高まるといわれています。とくに湯船に10分以上浸かる方は、体温が38度前後まであがり、最悪の場合は意識障害を起こすことがあるようです。 お風呂の温度は41度以下かつ10分以内の入浴にするか、長風呂が好きな方は38度前後のぬるま湯に浸かるようにしましょう。 ■入浴の前後に水分を摂る 入浴による血圧の変化は、温度だけでなく体内の水分にも影響があるといわれています。お酒やカフェインを摂取して体内の水分が減った状態だと、入浴中や入浴後に脱水症状を起こすかもしれません。入浴は発汗を促すため、充分な水分補給を心がけましょう。