佑ちゃん”涙の7球”がSNSでの公式戦の引退試合賛否を封印!
試合はオリックスが3-4で敗れ雨天中止でゲームのなかったロッテのマジックが「7」となった。ロッテファンは胸をなでおろし、オリックスファンは、やりきれない気持ちだったかもしれないが、引退後のセレモニーで日ハム時代にバッテリーを組んだオリックスの中嶋監督が花束を渡したシーンもさらなる感動を呼んだ。ネット上はオリックスファンもロッテファンも批判ではなく、「真剣勝負でよかった」「素晴らしかった」「129キロしか出ないのに最後まで必死に投げる姿に感動した」と賛否の”賛”のコメントであふれた。 引退セレモニーでは、大型ビジョンに背番号18をつけた入団時から背番号1を背負ったこの日のラスト登板までの11年間の軌跡を約8分間にまとめた映像が流された。オリックスの中嶋監督、ナインからの花束贈呈が行われ、斎藤はまた号泣。ビデオメッセージでは、早実の先輩でもあるソフトバンクの王貞治会長が、斎藤の苦難の11年間を「よく頑張った」と何度も讃え、また札幌ドームの涙を誘った。 斎藤は、途中何度か、涙で言葉につまりながら立派な引退スピーチをした。 「ファイターズファンの皆さん、入団してから今日に至るまで温かいご声援をありがとうございました。にもかかわらず皆さんのご期待に沿うような成績を残すことができず本当にすみませんでした」 斎藤は健気にそう謝罪した。 「11年間、ファンの方に喜ばれたいと思ってチームの勝利に貢献したいと思って必死に腕を振り続けてきました。そうすることで自分の居場所が見つかると思い、投げ続けてきました」 そして栗山監督から「あきらめてやめるのは簡単、どんなに苦しくても、がむしゃらに泥だらけになって最後までやり切る」という言葉を投げかけられ続けてきたことを紹介した。 「どんなに格好悪くても前だけを見てきたつもりです。ほとんど思い通りにはいきませんでしたが、やり続けたことに後悔はありません。そしてファイターズには尊敬できる素晴らしい方々がたくさんいました。みんなのおかげで僕も入団した時よりは、少しはましな大人に成長できたんじゃないかと感じています。そんな素敵な方々に出会えたのも野球を始めさせてくれて続けさせてくれた両親に感謝したいです。お父さん、お母さんありがとうございます」