「トイレの扉をカーテンに」「浴室には浴槽台を」自宅で最期を迎える、家族に迷惑をかけない《最強リフォーム術》
累計188万部の大人気シリーズ『おとなの週刊現代』が大幅リニューアル!週刊現代で大反響だった記事の中から、相続や在宅介護など、「死後の手続きと生前準備」にまつわる記事を、加筆のうえ、ピックアップ。 【マンガ】「憧れのタワマン生活」が一転…!残酷すぎる「格差の現実」 〈第1部 知らないと損する死後の手続きの新常識〉、〈第2部 今日から始める生前準備のすべて〉、〈第3部 身の回りの整理整頓。人生の最期を考える〉の三部構成からなる『おとなの週刊現代 2024 vol.4 死後の手続きと生前準備』 (講談社MOOK) より一部抜粋・再編集して、人生の最期で失敗しないためのノウハウをお届けする。 『人生の最期「病院か在宅医療か」正解がわかった…!慣れ親しんだ家こそ「理想的な逝き場所」といえる理由』より続く これさえしておけば家族に迷惑もかからない 自宅を終の棲家にするリフォーム術
最期まで過ごすための自宅リフォーム術
「簡単な改修でゼロから自宅を終の棲家にすることは可能です。また、福祉用具を利用したり、『自宅内引っ越し』をしたりなどの工夫をするだけで手間やおカネを節約することができるのです」 こう語るのは、『施設に入らず「自宅」を終の住処にする方法』の著者で、一級建築士の田中聡氏。1000軒以上の戸建新築やリフォームに関わっている、理想的な最期の居場所づくりのエキスパートだ。以下、田中氏の解説のもと、家族に迷惑をかけないためのリフォーム術を見ていこう。 「やはり一番防ぎたいのは自宅での転倒事故です。転倒して骨折して、入院、寝たきりというパターンは多い。手すりを自分が日常的に使う場所に付けるのが第一歩です。手すりを取り付けづらい場所については、天井と床を使って突っ張り棒のように取り付けられる手すりが利用できます。また、扉などで手すりが途切れる箇所については、上下に可動するものを付けることで解決しましょう」 ただ、必ずしも家中に手すりを付けなくていい。体を支えられる安定した家具でも代用可能なので、手が伸びる範囲に配置しておこう。最終ページに手すりを導入したリビングルームの例を示しているので、参考にしてほしい。