キャベツ“3倍”に高騰……スーパー「378円でも赤字」、茨城で“泥棒”続発 スルメイカも激減 背景に猛暑・海水温の変化?
■専門家「水温に敏感な生き物」
イカの中で、日本で最もとられているスルメイカ。農林水産省によると2000年の漁獲量は約34万トンでしたが、2016年から大きく減り続け、去年の漁獲量は約2万トン(概算値)と激減しています。 なぜ、スルメイカは減ってしまっているのでしょうか。水産資源研究センター主任研究員の宮原寿恵さんは、理由の1つとして海水温の変化を挙げました。 宮原さん 「スルメイカはとても水温に敏感な生き物。高すぎても低すぎても、あまりよくない。生まれてすぐの海水温が、きまった水温でないと生き残れない。(減少の理由は)環境の影響だと思っています。そのあたりに原因がないか調べているところです」
■資源保護へ…水産庁が基本方針
スルメイカの資源を守るため、水産庁は23日、来年度以降の対応について話し合いました。水産庁は漁獲量に上限を設けていますが、そこに届かない状況が続いています。 そこで、現在の上限の4分の1以下に減らすという基本方針が取りまとめられました。 (12月23日『news zero』より)