料理研究家・植松良枝さんに平野紗季子さんが旬の野菜料理を学ぶ!やさいの時間・連載「野菜ごはん修業中」より【ハクサイ&カブ】
収穫した野菜は余計なことをしすぎず、まずそのままの味を楽しんでほしい! という料理研究家・植松良枝さんに、家庭料理の幅を広げたいフードエッセイスト・平野紗季子さんが、とれたて野菜をおいしくいただく極上アイデアレシピを教わります。第5回は、ハクサイ&カブ。『やさいの時間』12・1月号掲載の「旬を食べたい! 野菜ごはん修業中」より、一部抜粋してお届けします。
旬の野菜をおいしくいただく、極上アイデアレシピ
寒さに耐え、その中に甘さをじっくり蓄えてうまみを増す冬の野菜。なかでも植松さんが「無駄なところがない」というハクサイ&カブに注目し、余すところなく食べきるレシピを、平野さんと教わります。 ハクサイは繊維が柔らかく、煮込めば箸で切れるほど、とろとろになるのが魅力。だしをたっぷり含んだロールハクサイで、冬のテーブルを彩りましょう。また、サラダは食べたいけれど冷たいのはどうも......というときにもハクサイがおすすめ。切り干しダイコンで歯ごたえをアップし、温かいドレッシングをかければ、存在感のあるホットサラダの出来上がりです。 カブのグリルはボリッとした独特の食感を残すために、片面を重点的に焼くのがポイント。カブの葉は青菜としてもおいしくいただけますが、すぐに黄色くなってしまうので、新鮮なうちに塩もみにしておくのがおすすめです。 それぞれのレシピは12・1月号で紹介しています。
植松さんと平野さんのアフタートークより
平野さん:ロールハクサイなんて難易度高そう!って思ったけれど、巻きやすかった。肉だねに芽ひじきと厚揚げが入っているのも"いたわり感"があっていいですね~。 植松さん:ハクサイの柔らかさに合わせて肉だねもふんわりさせたくて、つなぎに厚揚げを使ったの。豆腐のように水きりしなくていいのでおすすめ、コクも出るのよ。 平野さん:葉っぱを落としぶたにするのも、初体験。というか、落としぶた自体、やったことがないかも......。 植松さん:味がしっかりしみるからぜひやってみて。落としぶたの葉も煮びたしとして食べられるから、うれしいよねー。 平野さん:カブも葉っぱは使ったことがなかったです。こんなにおいしい菜飯が作れるなら、これからはわざわざ葉つきを選んで買いたいくらい。 植松さん:葉つきのカブはお得野菜だよね。新鮮なうちに全部食べきってほしい! 平野さん:カブの葉の塩もみしかり、ハクサイの落としぶたしかり、食べきることを考えた結果、おいしさもついてくるって合理的! 合理的食いしん坊って最高ですね。 植松良枝(うえまつ・よしえ) 料理研究家。食材の「旬」を大切にし、野菜の"いちばんおいしい"を伝える季節感あふれる料理が人気。家庭菜園がライフワーク。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など多数。 植松良枝 yoshie uematsu(@uematsuyoshie)・Instagram 平野紗季子(ひらの・さきこ) フードエッセイスト・フードディレクター。食を通して、人や土地の魅力までも語る独特の視点と文章表現が人気。菓子ブランドの代表も務める。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など多数。 Sakiko Hirano 平野紗季子(@sakikohirano)・Instagram ●『やさいの時間』2024年12・1月号「旬を食べたい!野菜ごはん修業中 第5回 ハクサイ&カブ」より