【ハイライト動画あり】早稲田大学、7トライを奪い帝京大学に快勝。ラグビー関東大学対抗戦
帝京大はボールを保持する時間を増やすが、早大の鉄壁のディフェンスは前進を許さず、反撃の糸口をつかませない。後半の終盤という苦しい時間帯になっても出足は鋭く、赤黒のジャージーは守備でプレッシャーをかけ続けた。
37分、帝京大が早大の圧力から逃れるように放ったふわりと浮いたパスを奪い取ったのはWTB田中健だった。50メートルを走り切り、とどめのトライを挙げた。ノータイムに帝京大にトライを許すが48-17と大きくついたリードを守り切り、試合終了の笛が鳴った。
「セットプレーを中心に良いゲーム運びができた」と佐藤主将が振り返るように、帝京大の最大の武器であるスクラムで優位を取らせなかった早大。フィールドプレーではSO服部のロングキックを中心に陣地を広げ、強固なディフェンスでボールを奪い取ることで帝京大に流れを渡さずにリードを広げた。
また、佐藤は「今日この試合で勝つことができたのは、Bチームをはじめとする下のカテゴリーの選手たちが雰囲気を作ってくれたのが大きな要因」と語った。この帝京大との一戦に向けて、全員が早大のラグビーを体現するために戦った成果がまさに今試合の勝利だろう。
対抗戦優勝、そして『荒ぶる』に向けて大きな白星を飾った早大。しかし、「対抗戦はまだ終わりじゃない」(佐藤)。次戦は1週間後に控える筑波大学戦。『早稲田のプライド』を胸に、対抗戦全勝に向けて赤黒の戦士たちはひた走る。
文:村上結太/写真:西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)
早稲田スポーツ新聞会