「妻の死を無駄にしない」殺害現場のアパートを25年間借り続ける夫 新たな“DNA捜査” 期待もハードル 未解決の主婦殺害事件 名古屋
■“被害者遺族だからこそやれること” 歩み続けた家族の25年
当時2歳で事件を目の当たりにした長男の航平さんは、24年11月に結婚した。相手の咲月(さつき)さんは、偶然にも、母・奈美子さんの親友の娘だった。 高羽悟さん: (事件から)24年も26年も自分の中では変わらなくて。2歳の子供を育てながらの25年ですから。奈美子とは血がつながっていなくて、本当の遺族は航平じゃないかと思った。航平から大人になったときに「お父さん、なんで一生懸命、犯人捜ししてくれなかったんだ」と言われたら、親として恥だと思って、そういうことがないようにやってきて。今回結婚で、やっと航平に対して責任がとれたのかなと。 事件の現場は時間が止まったままだが、高羽さん家族はこの25年間、前に向かって歩み続けてきた。 高羽悟さん: DNAだとか代執行制度は、被害者が訴えていかないと真実味がないし。被害者遺族だからやれるんですよね。私たちは遺族会に出て、泣いたり笑ったり怒ったりして色々な議論というか話をしてきて、その時その時でベストな選択してきたつもり。事件が解決しないと一区切りがつかないので、なんとかそれを生きている間にやりたいと思います。 2024年11月15日放送 (東海テレビ)
東海テレビ