遺恨なし…全米メディアは”あわや乱闘”騒動での大谷翔平の冷静対処に注目「怒りの中で平然」「劇的瞬間を乗り越える」
一方、アスレチックス側に立つNBCスポーツのベイエリア局は、カナの目線で2打席について報道。3回の騒動は「カナは、当然ながら熱くなった。直球は93マイル(約150キロ)を計測したが、ベンチが総出となる中で、大谷は手を上げて謝罪しているようだった。捕手のスズキが間に入る役割を果たし、カナはすぐに冷静になった」と紹介し、次打席の死球については、「カナは死球を受けたが、ずっと落ち着いていて笑顔さえ浮かべていた。大谷は(投げた直後に)膝をマウンドに着けて顔をしかめ失望感を見せていた」と伝えた。 記事は「いつも通り冷静な振る舞いだったカナの2打席目と比べると1打席目の反応は珍しい光景だった」と記した上で、メルビン監督の以下のコメントを紹介した。 「(危険球は)時々あることで、当然、気分を害すことがあり、今回もボールが彼に向かってきたから、それに反応しただけ。感情的になる試合だったが、彼は、死球を受けたときすべてに反応しているわけではない。彼は、ぶつけられるのに慣れていて、これが初めてではないし、最後でもないだろう。だが、あれはボールが顔に向かってきたから感情的に反応してしまったのだと思う。その後は何も起こらなかった」 メルビン監督も遺恨にならないことを強調していた。 日本人らしく礼節を重んじ、冷静に対処した大谷の姿は、敵地の大ブーイングの中で起きた騒動の中でも米メディアには印象的に映ったようである。なお大谷は29日(日本時間30日)のアスレチックス戦で「2番・DH」で先発出場している。