すでに三日坊主で終わってしまった…企業経営支援で活用している、「新年の目標」を達成するための“3つの技術”
3.小さな成果をキャッチする仕組みをつくる
ダイソンの掃除機は、ゴミが溜まるボックスがスケルトン(中身が見える)構造になっています。 ユーザーなら分かると思いますが、ボックスに溜まったゴミを見ると「こんなにもゴミがとれた」と充実した気持ちになります。 通常、掃除の成果は、部屋が綺麗になった時に実感するものですが、そこまでの道のりは長く、途中で挫折する可能性があります。スケルトンボックスにより「小さな成果」を確認でき、モチベーションを保つことができるのです。 小さな成果を、できるだけ早くキャッチすることは三日坊主防止に大きく貢献します。この要領は、伝統的にゲーム業界で活用されています。 ゲーム業界は非常に競争が激しいレッドオーシャンです。最近人気のスマホゲームは、まずは無料でダウンロードして、ゲームが進むにつれ課金していく仕組みになっています。つまらなければすぐに削除されてしまいますので、何としても三日坊主は避けたい。 そこで、ゲームを始めたら、できるだけ早い段階でアイテムを入手したり、ミニボスを倒したりと、小さな成果を得られるように設計するそうです。 禁煙に成功した友人は、禁煙アプリを活用しました。初期設定で、タバコの金額と、これまで1日あたりに吸っていた本数を入力すると、禁煙によって節約できた金額と、伸びた寿命が日々更新されていきます。 友人は、マメにアプリを開いて小さな成果を確認することでモチベーションを維持し、見事に禁煙を成功させました。
ビジネスでは「結果の前に訪れる変化」に着目する
ビジネスの場合、結果が出るまでに時間がかかりますので、結果の前に訪れる変化……例えば「顧客から感謝の声が届くようになった」とか「問い合わせが増えた」といったものに着目すると良いでしょう。 継続する意思は技術で構築することができます。 ・「何をやるか?」の前に「何を終わらせるか?」を設定する。 ・計画を細かく作りすぎない。 ・小さな成果をキャッチする仕組みをつくる。 新年の誓いが三日坊主で終わってしまった方は、次の節目を活用して「終焉」の設定から行ってみてはいかがでしょうか。
米澤 晋也
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