「若くてキレイな女性に僕の子供を産んでほしい」年収2200万円56歳男性は結婚相談所で"婚活ゾンビ"になった
■「結婚は人柄」を最後まで理解することができなかった 結婚がしたいなら、これから仕事を引退してからも、二人で旅行したり、趣味を楽しんだり、どちらかが病気になったりしたら、お互い支えあって助け合って暮らしていけるパートナーとのご縁を見つけるべきではないのか。 もうすでに四捨五入すれば還暦で、いかに心豊かに幸せな老後を過ごせるかを考えるべき年齢ではないのか。元気なうちに、一日でも若いうちに、共白髪になれる人柄の良いお相手を探すべきではないのか。結婚相手への最優先事項は、「人柄」に尽きるのではないのか。 それらの話をすると、その場では彼は理解してくれる。いや違う。理解してくれたように見えるだけだった。「美人」「スリム」「30代まで」をこの50代半ば初婚高年収男性は、あきらめることはできない。 お見合いのお申し込みのうち、ほぼこの条件に当てはまる女性だけに入れ、申し訳程度に40代前半のスリムで美人な女性に数名だけ申し込む。 これをかれこれ一年以上続けているが、彼の結婚への兆しは見えてこない。年下の美人でスリムな女性ばかりを追い続けた彼は、言うなれば“婚活ゾンビ”になってしまったのだ。 ---------- 大屋 優子(おおや・ゆうこ) 結婚カウンセラー 1964年生まれ、株式会社ロックビレッジ取締役。ウエディングに特化した広告代理店を30年以上経営のかたわら、婚活サロンを主宰。世話好き結婚カウンセラーとして奔走。 ----------
結婚カウンセラー 大屋 優子