高校サッカー 流通経大柏、5得点快勝 MF亀田歩夢、有言実行のゴール「チームの勝ちにつなげられた」
第103回全国高校サッカー選手権大会2回戦(31日、流通経大柏5-0佐賀東、柏の葉)16試合が行われ、初出場の東海大相模(神奈川)は2-1で草津東(滋賀)に逆転勝利。強豪の野球部仕込みのロングスローで会場を沸かせたDF佐藤碧(3年)が同点の後半追加タイムに決勝ゴール。選手権初勝利をもぎ取った。イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに加入内定の日章学園(宮崎)FW高岡伶颯(れんと、3年)は2試合連続ゴールも1-2で敗戦。今大会通算4得点で姿を消した。流通経大柏(千葉)はMF亀田歩夢(3年)の活躍で3回戦へ。前回大会王者の青森山田は高川学園(山口)に敗れ、10大会ぶりに初戦で敗退した。 真っ赤に染まる流通経大柏の応援席が5得点の快勝劇に大きく沸いた。来季J2昇格の富山に内定しているMF亀田が2-0の後半20分、こぼれ球に反応。右足を振りいて追加点を挙げ「自分が点を取れて、チームとしても勝ちにつなげられた」とうなずいた。 約束の舞台だった。今年6月の高校総体予選決勝で、ライバルの市船橋に1-2で敗北。その日のうちに、母・陽子さんへLINEでメッセージを送った。「必ず選手権の全国(の舞台)に連れていきます」。言葉通り3年ぶり8度目の出場を勝ち取り、この日は観戦に訪れた両親にゴールをプレゼントした。 前日のミーティングでは「1点決める」と宣言しており、こちらも有言実行だ。2日の3回戦は優勝候補の大津(熊本)とぶつかる。亀田は「自分たちのサッカーをやれば絶対に勝てる」と自信をにじませた。(児嶋基)