リール行きが決まりかけていた中でのアーセナル移籍「電話も何もなかった」 アーセナルにとって大失敗となった元韓国代表FWの補強
その後サウジアラビア、韓国でのプレイを経て現役引退
2011年、アーセナルの歴史の中でも1、2を争うほどの大失敗補強と言われた移籍が起きた。フランスのモナコから獲得した元韓国代表FWパク・チュヨンだ。 パク・チュヨンはモナコでプレイしていた2010-11シーズンにリーグ・アンで12ゴールの成績を残しており、その実績に目をつけたアーセナルが獲得に動いた。しかし結果は散々なもので、プレミアリーグではゴールを奪えないまま2014年にサウジアラビアのアル・シャバブへと移籍している。 その後パク・チュヨンは韓国に戻り、古巣FCソウルや蔚山現代でプレイ。そして昨年に39歳での現役引退を決断した。 英『TalkSport』はパク・チュヨンの引退に合わせ、2011年当時の移籍劇を振り返っている。当時パク・チュヨンに興味を示したのはアーセナルだけではなく、2010-11シーズンにリーグ・アンを制していたリールも獲得に動いていた。 リールとの交渉は決定寸前まで進んでいたが、その直前にアーセナルが割って入る形になった。リール側はメディカルチェックまで進んでいたようだが、パク・チュヨンは2回目のメディカルチェックに来なかったという。 当時のことについてリールの会長を務めていたミシェル・セドゥ氏は「電話も何もなかった。その後、彼はアーセナルにいる可能性があるとの話になった」と振り返っている。 結果だけを見れば、パク・チュヨンは慣れていたリーグ・アンでのプレイを続行した方が良かったかもしれない。同メディアは「アーセナルにとって最も奇妙な補強の1つであり続けている」と伝えていて、プレミアリーグではポテンシャルを発揮できないままだった。
構成/ザ・ワールド編集部