【KNOCK OUT】44歳の大ベテラン・クンタップがダウンを奪われるも逆転勝利
MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.6 2024年12月1日(日)東京・後楽園ホール 【写真】津崎がダウンを奪った左ストレート ▼第7試合 KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R延長1R 〇クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM/正規王者) 判定2-0 ※48-47×2、48-48、 ×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム/暫定王者) ※クンタップが初防衛に成功。 正規王者クンタップと暫定王者・津崎の王座統一戦。 クンタップはルンピニースタジアムで2位、ラジャダムナンスタジアムで3位(ウェルター級)まで上り詰めた実力者で、その後は日本で活躍。WMC世界ウェルター級王座、M-1スーパーウェルター級王座、WMAF世界スーパーウェルター級王座を獲得し、新田明臣、白須康仁、石毛慎也など国内トップ選手と数多く対戦。2004年にはアンディ・サワーと対戦したほか、MMAにも挑戦して2005年に矢野卓見、2012年に星野大介と戦っている。 44歳となった今も現役で、2022年10月にはKNOCK OUTで中島弘貴に勝利、12月には王座決定戦で津崎善郎を破りKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座に就いた。2023年3月、木村“フィリップ”ミノルにKOで敗れたが、木村の禁止薬物使用で無効試合となっている。今回は11月にMASATO BRAVELYに判定で敗れて以来の試合で初防衛戦となる。戦績は73勝(21KO)19敗9分1無効試合。 津崎は現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持ち、2020年9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。2020年12月のREBELSでは渡慶次幸平に判定勝ち。2022年12月にはクンタップと第2代KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座決定戦を争ったが判定で敗れた。2024年2月、MASATO BRAVELYとKNOCK OUT-REDスーパーウェルター級暫定王座決定戦を争い、判定勝ちで暫定王座に就いている。 1R、津崎はロー、ミドルで様子を見るとジャブを多用してこれをしっかり当てていく。左右に構えをスイッチし、左右ミドルと右の強打を狙うクンタップの腹に前蹴りを突き刺す月崎。踏み込んでの左ストレートを強打し、ダウンを奪う。以後もしっかりジャブを突き、ボディも攻めていく津崎。 2R、クンタップの攻撃を下がってかわし、津崎はジャブをしっかりと当て右ボディストレートもめり込ませる。バックハンドブローも繰り出すクンタップだが津崎は回り込んでかわす。ならばと組み始めるクンタップ。 3R、クンタップは津崎の蹴り足をキャッチすると投げるラフプレイ。津崎はジャブに加えて左フックもヒットさせる。徹底してジャブを突く津崎にクンタップは組み付くが、ヒザを蹴る前に津崎に抑え込まれて攻撃につながらない。 4R、前に出てくるクンタップは右フックを放って組み付き、ヒザで津崎を削っていく。さらに左ミドル。クンタップが盛り返すかと思われたが、津崎はクンタップのミドルに右ストレートを合わせ、蹴り返して主導権を握らせず。 5R、左右フックで前に出て攻める津崎にクンタップも左右フックで応戦。組み付いて津崎を崩しにかかるが、津崎は簡単には倒れない。津崎が最後まで攻めの姿勢を崩さず、試合終了。 しかし、判定は2-0でクンタップの勝利。3Rからの組みの展開でポイントを獲ったか。「凄い嬉しい。またベルト守れて、久しぶりの試合できて嬉し。もう無理かなと思ったけれどまた試合できる、本当に良かった。今日ベルト守れて凄く嬉しいです。これからも頑張ってもっともっと強くなるんで。ムエタイもっと練習する」と日本語で語った。
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