米ツアー参戦の大西魁斗「いい内容で成長できたら優勝もできる」 父は大学教授/国内男子ゴルフ
男子ゴルフで今季から米レギュラーツアーに参戦する2022年「フジサンケイクラシック」覇者の大西魁斗(26)=ZOZO=が、8日までにサンケイスポーツのインタビューに応じた。9日(日本時間10日)開幕の「ソニーオープン」(米ハワイ州、ワイアラエCC)が自身の今季初戦。2年間の米下部ツアー参戦を振り返るとともに、憧れの米ツアーに対する意気込みを語った。(取材構成・阿部慎) ――米下部ツアーでの2年間を振り返って 「だいぶ長かったです。環境が違うのも一つだけど、その中で成績を残さないといけないプレッシャーもある。最初はゴルフがうまくいかなくて、考えさせられた2年間でした」 ――昨季は最終戦で13位。ポイントランク25位で、30位までに与えられる米ツアー切符を獲得した。苦しんだ部分は 「やはり日本とは芝が違うというのが一番にある。練習ラウンドでどれだけ慣れることができるか、が重要だった」 ――シーズン序盤は中南米を回るなど過酷な生活でもあった 「食中毒もありました。自炊が多かったけれど、どの州に行くかで環境も変わる。作れるものはステーキを焼くだけ。あとは野菜。いい色のお肉を選んで、これはいけそうだなって。人として成長しましたね」 ――米レギュラーツアー出場権をかけた戦いの中、ライバルの印象は 「家庭を持っている選手がたくさんいて、やっぱり生きるか死ぬかの世界で生きている。ゴルフに対する向き合い方が全然違ったのがすごく印象的だった。金曜日に予選通過できなくても、みんなジムに行っている。試合前の準備もがっつり違いました」 ――その中で昨年6月に初優勝を果たした 「うれしかったけれど、これはもう『米ツアーに行かないと』って気持ちになった。(日本ツアー初優勝の)フジサンケイは本当に夢見るような感じだったが、今回は通過点。道のりは長いなって感じでした」 ――いよいよ憧れの米ツアーへ 「大舞台なので、どれだけ早く慣れるか。目標は当然来年のシード。去年よりも、さらにいい内容で成長できたら優勝もできると思う」