地元イタリアのシナーが全試合ストレート勝利で大会初優勝、世界1位に上り詰めたシーズンを最高の形で締めくくる [Nitto ATPファイナルズ／テニス]

「Nitto ATPファイナルズ」（イタリア・トリノ）で大会初優勝を飾ったヤニク・シナー（イタリア）（Getty Images）

　男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」（ATPファイナルズ／イタリア・トリノ／11月10～17日／賞金総額1525万ドル／室内ハードコート）の男子シングルス決勝で第1シードのヤニク・シナー（イタリア）が第5シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）を6-4 6-4で下し、全試合ストレート勝利で大会初優勝を飾った。 ～Nitto ATPファイナルズで大会初優勝を飾った世界ナンバーワンのシナー選手～ 　第7ゲームでブレークしたシナーは5-4から唯一直面したピンチを凌いだ末にキープして第1セットを先取し、第2セット2-2から相手のサービスゲームを破ったリードを最後まで守りきって1時間24分で勝利を決めた。 　今年のUSオープン（アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）で決勝を戦ったふたりはラウンドロビン（総当たり戦）第2戦で対戦し、シナーが6-4 6-4で勝っていた。 　同大会に2年連続3度目の出場となった23歳のシナーは昨年の大会でも決勝に進出したが、ノバク・ジョコビッチ（セルビア）に3-6 3-6で敗れていた。 　イリー・ナスターゼ・グループを3戦全勝の首位で通過したシナーは、準決勝で第6シードのキャスパー・ルード（ノルウェー）を6-1 6-2で破って2年連続となる決勝進出を決めていた。 　既に年末世界ナンバーワンを決めていたシナーは今季の戦績を69勝6敗（ツアー8勝、準優勝1回）とし、キャリア最高のシーズンをこれ以上ない形で締めくくった。 　先に行われたダブルス決勝では、第8シードのケビン・クラウィーツ／ティム・プッツ（ともにドイツ）が第1シードのマルセロ・アレバロ（エルサルバドル）／マテ・パビッチ（クロアチア）に7-6(5) 7-6(6)で競り勝ちキャリア最大のタイトルを獲得した。 　ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名（ダブルスは8組）のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名（ダブルスは2組）ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。 ※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位 ＜大会最終日◎11月17日｜試合結果＞ ■決勝トーナメント｜男子シングルス決勝 ○1ヤニク・シナー（イタリア）[1] 6-4 6-4 ●4テイラー・フリッツ（アメリカ）[5] ■決勝トーナメント｜男子ダブルス決勝 ○1ケビン・クラウィーツ／ティム・プッツ（ドイツ）[8] 7-6(5) 7-6(6) ●4マルセロ・アレバロ／マテ・パビッチ（エルサルバドル／クロアチア）[1]