世界野球「プレミア12」がいよいよ開幕!~ プレミア12とWBCは何が違う?~
いよいよ9日に開幕する第3回世界野球「プレミア12」。 侍ジャパンは今月13日に初戦を控えている。 2019年に開催された第2回大会で初優勝し、今回は大会連覇を目指す戦いになる。 「侍ジャパンが優勝」と聞くと2023年に開催され、14年ぶりに優勝した「WBC」が記憶に新しい。 【画像】世界野球「プレミア12」がいよいよ開幕!~ プレミア12とWBCは何が違う?~ 「WBC」と「プレミア12」は何が違うのか。 意外と知らない人もいる「プレミア12」について詳しくみてみよう。
■侍ジャパンが最多3回の優勝している「WBC」とは?
まず、2023年に侍ジャパンが3回目の優勝を飾り、MVPに大谷翔平選手が輝いた「WBC」とはどのような大会だろうか。 よく耳にする大会名の「WBC」は略称であり、正式名称は「World Baseball Classic(ワールド・ベースボール・クラシック)」。 基本的に4年に1度春に開催され、前回大会出場国と予選を勝ち抜いた国の計20の国と地域が参加する野球世界一を決める大会である。 主催は「MLB(メジャーリーグベースボール機構)」や「MLB選手会」で、MLBのグローバル化や野球の魅力を世界に広めることを目的としている。 また、メジャーリーガーの出場が認められており、第5回大会の侍ジャパンでは、大谷翔平選手(当時・エンゼルス)やダルビッシュ有選手(パドレス)、アメリカ代表のマイク・トラウト選手(エンゼルス)、ドミニカ共和国代表のフアン・ソト選手(パドレス)など、多くのスーパースターが参加した。 WBCの歴代優勝国を見てみると、2006年第1回大会、2009年第2回大会を侍ジャパンが連覇。 2013年第3回大会をドミニカ共和国、2017年第4回大会をアメリカがそれぞれ優勝しており、2023年第5大会で再び日本が優勝している。 次回大会は2026年が予定されている。
■侍ジャパンが連覇を目指す「プレミア12」とは?
続いて、今月開催する「プレミア12」とはどのような大会だろうか。 2013年に設立されたWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催し、4年に1度秋に行われ、WBSC世界ランキングによって出場国が決まり、上位12の国と地域が参加する大会である。 WBSC世界ランキングとは、各世代別の国際大会の結果で算出されランク付けされる。 日本は世界ランク1位で、2位はメキシコと台湾、2023年のWBC決勝で侍ジャパンと戦ったアメリカは5位となっている。 「プレミア12」の目的として、「WBC」と同様に野球の魅力を世界に広めることに加えて、ソフトボールの普及、野球・ソフトボールのオリンピック競技への復帰がある。(2028年ロサンゼルス五輪では追加競技として承認された。) 第1回大会は2015年に行われ、小久保 裕紀監督が率いた侍ジャパンは準決勝で韓国に敗れた。 そして、韓国が勢いそのままに決勝でアメリカに勝利して初代王者に輝いた。 これまでに2回開催され、2019年に行われた第2回大会では侍ジャパンが優勝している。