一瀬明がV、徳山での優勝は14年ぶり「ここでインだから優勝できた」【徳山ボート・中日スポーツ杯争奪戦】
◇18日 「中日スポーツ杯争奪戦」最終日(山口県・徳山ボート) 12Rで優勝戦が行われ、シリーズリーダーで1号艇に座る一瀬明(53)=東京=がインからコンマ12のSを決めて速攻。徳山では2010年7月以来、約14年ぶり2回目、通算では昨年1月の多摩川以来、通算39回目の優勝を果たした。2着には岡村仁、3着には地元の江本真治が入った。 ◇ ◇ たった1つの武器で最後まで勝ち切った。コンマ12のスタートからイン速攻を決めた一瀬は「出足だけは良かったからね。徳山でインだから優勝できた」と勝因を分析した。 節イチの永井をはじめ、伸びで分が悪い相手は何人もいた。だが、相棒の69号機を信じて、前検から大きなことはせず、長所である出足を最大限に生かしたレースに徹した。予選は7戦4勝、2着1回のオール3連対で首位通過。そして、準優、優勝戦ではインからきっちりとSを決めて他艇の攻撃を許さなかった。 前期は勝率5・84と不振で、1月からは3期ぶりにA2級に陥落する。「9月ぐらいからペラ調整が合わなくてね。それで成績を大きく落としてしまった」。この10年、20期のうちで17期がA1級という超安定株の一瀬にとっては久しぶりに味わう苦難だが、気温が下がり始めて、復活の兆しが出ている。今回で優勝回数は通算39回目。A1級復帰へ、新期を最高の滑り出しで飾り「この年でまた、A1級にというのもなんだけど、まあ頑張りますよ」と静かに闘志を燃やしている。
中日スポーツ