なぜ千葉・市原の国道16号は陥没したのか? 原因はゲリラ豪雨だけじゃない! 地中の下水管や雨水管の老朽化も。
なぜ突然、道路は陥没するのか? メカニズムを解説
先の国道16号の陥没の原因ではないかとみられている、管渠(下水管や雨水管など)の劣化や破損。この場合、どのようにして道路陥没は起こるのか。そのメカニズムを図とともに説明していこう。 1.地中の埋設管が老朽化などで破損する。 2.地表から降雨が浸透し埋設管の破損部から水とともに土砂が流入する。 3.土砂の流出に伴い地中に空洞ができる。 4.空洞が拡大して道路が陥没する。 例えば夏の大雨で、もともと老朽化していた埋設管に大量の土砂が流入したとすれば、それだけ陥没も発生しやすくなるといえる。 道路陥没を防ぎ、安全を守るためには、道路だけでなく上下水道などの「水インフラ」の維持・更新は不可欠だ。最近は国交省を中心に、レーダーやAI技術を活用するなど、新たなアプローチ方法で、コストと時間の削減にも取り組んでいるという。
文=KURU KURA編集部 資料=国土交通省、千葉国道事務所