「もうクタクタ、膝はプルプル」それでも釣りはやめられない! 雄大な自然に挑む釣りジャーニー
後ろ髪引かれながらもそろそろ引き返しポイントに
しかし、上流に釣り上がれるのも、そろそろ限界のようだ。帰りのバスは16時が最終となる。それまでにバス停に戻ることを考えると、入渓したポイントに向けて引き返さなければならない。なかなか後ろ髪を引かれる気持ちだが、まだ帰りの支流を楽しみに引き返すことにした。 戻りながら途中で食事休憩を挟み、1時間ほどで入渓きた支流まで戻ってきた。水量は本流に比べて少なく、水温は13.5℃としだけ低い。さて…いかがなものか? 大きな堰堤を越え、フラットな浅瀬でミノーを踊らせていると良型が喰い付いてきた。 M氏も良型をヒットさせてご満悦な感が伺える。本流よりも、コチラの支流の方が活性が高く、イワナ本来の獰猛さも見えて楽しい。上流に向かうと、より魚の反応が良くなってきて、複数尾がルアーを取り合ってチェイスしてくる。水深は15~20cm程しか無く、ところによっては魚体の半分は水面から出ても追いかけて来る始末だ。サイズこそ大きくは無いが、アグレッシブなバイトを見れるのはルアーアングラーとして一番熱くなる瞬間だろう。掛かりが浅いと簡単にフックから外れてしまうのだが、もう充分に楽しめているので落胆することも無く、次の魚がチェイスするのが楽しくて仕方がない。
今回も実りのある釣行だった。栄養補給は柿の種がおすすめ!
最後の堰堤と決めた場所まで上り、納得のいくまでキャストをしたら納竿とした。前回の潜水艦サイズこそ拝めなかったが、最終的には尻上がりの展開で満足できるゲームを楽しめた。あとは帰りのバスに間に合うように、頑張って帰りの登り坂を歩くのみだ。山登りの用語でシャリバテという言葉があるが、適度にカロリーを摂取しないと足が上がらなくなってくる。前述のアルプスレース(T.J.A.R)の選手がSNSで紹介していたのは、スナック菓子の『柿の種』が良いとの事だった。軽くて携行しやすくジップロックに入れておけば、サッと食べやすいのでオススメだ。 行きは下り坂だったので1時間ほどで着いたが、帰りは登り坂なので1時間半ほどでバス停に到着できた。登山客がたくさん集まっており、おそらく南アルプスを楽しんで来たのだろう、皆が晴れやかな顔でバスを待っていた。私達はクタクタで、膝のあたりがプルプルと震えているw 普段からの渓歩きで足腰には自信があったが、長距離の歩行は久しぶりに疲れた。でも、楽しい釣行だったので、気持ちの良い疲れだった。また来年も行けるだろうか? それまで、体力作りは必要不可欠だ。