「ネットショッピングに潜む罠」に注意 勤務先企業を危険にさらすことも
商業改善協会からのアドバイス
商業改善協会のサイバーマンデーに向けたアドバイスは明確だ。 ・特に「人気商品」の安売りに注意すること。「今年の最も人気が高い商品を、信じられないほど魅力的な値段で販売している業者がいたら、それはおそらく信じてはいけない業者でしょう。偽りの宣伝や誤解を招く広告に注意しなければならないということです。特に、ブラックフライデーの週末に買い逃した商品を探している時に、ソーシャルメディアで目にする広告には気をつける必要があります」と、商業改善協会は述べている ・FBIのアドバイスと同様に、有名ブランドを模倣した偽のウェブサイトやメールに注意すること。オンライン販売のサイトやメールが、信頼されているブランドと本当に関連していると決めて掛かる前に、念入りに確認する必要がある ・これもFBIのアドバイスと重なるが、商業改善協会は消費者に「安全なサイトの信頼できる販売者のみから購入することです。知らない業者には注意しましょう。商業改善協会のサイト(BBB.org)に掲載されているBBBビジネスプロフィール(企業情報)をチェックし、その会社の評価を調べて顧客レビューを読んでください」と警告している。安全なサイトとはつまり、ウェブページのアドレスバーに鍵のマークが表示されており、すべての接続が「https」であるということだ ・「安全ではないウェブページの入力フォームに、個人情報やクレジットカード情報を絶対に入力してはいけません」と、商業改善協会は述べている。筆者はさらに進んで、安全ではないウェブページは一切使用せず、間違っても何らかの情報をけっして入力してはいけないとアドバイスしたい ・PCでオンラインショッピングを利用するのであれば、優れたウイルス対策ソフトウェアを確実に使用する。そしてウェブサイトやメールから、何らかのソフトウェアをダウンロードしてインストールしたり、添付ファイルを開く際には、十分に注意すること ・商業改善協会は消費者に「購入前に価格をチェックする」ようにアドバイスしている。「オンラインの小売業者は商品に『ベストな価格』を付けていると主張しますが、これは誤解を招く宣伝の仕方である可能性もあります。価格を比較して下調べしておきましょう。最も安い価格を提示している業者が、本当にその商品を販売しているとは限りません」 ・商業改善協会はまた、クレジットカードやショップのカード、旅行カードなどに付帯する会員特典や優待プログラムを利用することを勧めている。このようなプログラムの多くには小売業者へのリンクが提供されており、信頼できる優待プログラムにリンクされている小売業者のサイトなら、安全である可能性が高いと確信できるという利点があるからだ。しかし、それでも通常のチェックは行うようにしよう。 ・常に「フィッシング詐欺」には注意すること。「多忙なスケジュールの中、多くの商品を購入すれば、フィッシング詐欺を見落とし、被害に遭いやすくなります」と、商業改善協会は警告している。職場でオンラインショッピングをする際にはさらに危険が増す。従業員が個人所有の機器を職場に持ち込み、会社のシステムに接続することは、サイバーセキュリティ上の重大な問題となる。サイバーマンデーに偽のショップサイトにアクセスすることは、あなたにとって危険であるだけでなく、あなたがオンラインに接続している会社も危険にさらすことになる。 ・そしてその上で、通常の注意項目に気をつける必要がある。クレジットカードを使用する、配送や返品に関する規定を確認する、通常では見られないような特別な取り決めを一切しない、といったことをしっかりと守らなければならない。