鍵山優真が300点超えで貫禄の連覇!序盤転倒も立て直す、壷井が3位、三浦はジャンプ精彩欠きまさかの6位【NHK杯】
■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 NHK杯(9日、国立代々木競技場第一体育館) 男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(21・オリエンタルバイオ/中京大)がフリーもトップの194.39点をマークし、合計300.09点でNHK杯連覇を達成した。 日本勢はSP3位の壷井達也(21・シスメックス)が自己ベストをマークして3位に入ったが、SP2位の三浦佳生(19・オリエンタルバイオ/明大)はジャンプで2度転倒するなど、まさかの総合6位。2006年以来となる日本勢の表彰台独占(2020年のコロナ禍よる変則開催を除く)は叶わなかった。 最終滑走の鍵山は冒頭の4回転フリップで転倒してしまうが、得意の4回転サルコウは成功。続く4回転-3回転の連続トウループを着氷させ持ち直すと、3回転アクセルからの連続ジャンプも決めた。基礎点が1.1倍になる後半は、4回転トウループは少しバランスを崩しながらもこらえ、単独の3回転アクセル、3回転フリップ-ループのコンビネーションはきれいに着氷させた。 演技後、鍵山は優勝インタビューで開口一番「すごく悔しいです。ショートはノーミスで終えられたんですけれども」と最初のジャンプの転倒を悔やんだ。「でも、その後しっかりと他の4回転だったり、綺麗に降りられたのでそこは良かったかなと思います」と手応えもあったようだ。 鍵山は今季のGPシリーズは、NHK杯と来週開催される第5戦のフィンランド大会に出場し、2季連続のファイナル出場を目指す。 壷井は冒頭の4回転からジャンプで良い流れを作り、大きく崩れることなく滑り切った。演技後は大きくガッツポーズをみせ、得点は自己ベストの251.52点をマーク。自身GPシリーズ初の表彰台に。 三浦は4回転ループと後半の4回転トウループで転倒。さらに他のジャンプも抜けてしまうなど本来の力を出し切れず。SPは自身初の“100点超え”となる102.96点も、フリーで精彩を欠き、総合6位(フリーは11位)で終えた。 【男子シングル・結果】 1位)鍵山優真 合計300.09点 2位)ダニエル・グラスル 合計264.85点 3位)壷井達也 合計251.52点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6位)三浦佳生 合計240.38点