韓国拉致被害者団体 東京の朝鮮総連本部にビラ伝達へ=拒否時はドローンで散布
【東京聯合ニュース】韓国で北朝鮮による拉致被害者の救出や対北朝鮮ビラ散布などの活動を行う団体「戦後拉北者被害家族連合会」が、日本の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)本部にビラを渡す計画であることが分かった。同団体の崔成龍(チェ・ソンリョン)理事長が6日、聯合ニュースに対し明らかにした。 崔氏は、旧正月の29日に東京都内の朝鮮総連本部前で拉致被害者516人と抑留者6人の無事帰還を求める行事を行い、拉致被害者に関する情報紙(ビラ)を渡すと説明した。 連合会は約20年前の2005年にも朝鮮総連を訪問してビラを渡そうとしたが、受け取りを拒否された。 崔氏は「今回も受け取りが拒否されれば、ドローンを利用して朝鮮総連本部内にビラをまき、夜間にはプロジェクターで拉致被害者の写真や名前を建物の壁に投影する計画」と述べた。 ビラには日本人拉致被害者の横田めぐみさんのほか、平壌で横田さんと一緒に教育を受けたとされる韓国人拉致被害者の男子高校生5人などの情報が盛り込まれる。 連合会は昨年12月にビラ散布を行う予定だったが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の「非常戒厳」宣言に伴う混乱により延期することを決めた。 今回の東京訪問には、1975年に拉致され2007年に脱北して韓国に戻ったイ・ハンソプ氏や韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表などが同行する予定だ。 崔氏は、朝鮮総連に続き今年はドイツ、スイス、英国などにある北朝鮮公館に対してもビラを渡す計画を推進すると述べた。
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