新型も大人気必至のアウディ「Q5」とBMW「X3」。心身ともに個性を増した姿をチェック
価格やサイズも含め、詳細が判明するにはまだ時間がかかりそうだが、「やっぱりアウディはいいね」な魅力がたっぷりと備わっていることは間違いなさそうだ。
彫りは浅く、個性は濃く、未来感が増した新型BMW X3
彫りの深くなったアウディQ5とは逆に、彫りの薄い顔になったのが4代目BMW「X3」。彫りは薄いけど、むしろ個性は濃くなったように感じられる。 近年拡大の一途をたどっていた同社を象徴するアイテムのひとつ、キドニーグリルは今回そう大きくならなかったが、デザインは大きく変わった。グリル内が縦線と斜線で構成されているのだ。
そしてインテリアはさらに個性的になった。 運転席の前からインパネ中央にかけて大きなディスプレイが横たわり、ドアに食い込んだ「<」と「>」でインパネを、またセンターコンソールも「U」で囲んでいる。しかも「<」や「>」や「U」は怪しく光るので、ちょっとした宇宙船の操縦席気分だ。
中央のディスプレイは「クイックセレクト」と呼ばれる機能が備わり、より直感的にタッチして操作できるようになったという。もちろん、タッチじゃなく音声でもあれこれ操作できる。 また音楽や映像アプリは、国によってはサブスクリプションで楽しむことができる。音や映像を楽しむためにも専用のオーディオシステムが備わるし、オプションでハーマンカードンのサラウンドシステムを選ぶこともできる。
現時点で公表されているパワーユニットは、電気のみで81~90 km走れるプラグインハイブリッドと、0-100km/h加速が4.6秒の3Lターボ、さらにマイルドハイブリッドシステムを備えた2Lターボ&2Lガソリンターボ。さらに直列6気筒のディーゼルエンジンも追加されるという。 こちらはヨーロッパとアメリカが今年10月~12月期に、他地域は2025年1月から販売が開始される予定。
アウディQ5とBMW X3、ともに見た目も中身も個性を増した新型は、上手くいけばこの冬の雪遊びに間に合いそうなので、シリーズのファンは欠かさずチェックしてほしい。 籠島康弘=文
OCEANS編集部