石油ストーブ正しく使えてる?/今月のレシピ【焼き芋】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#30
石油ストーブ正しく使えてる?/今月のレシピ【焼き芋】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#30
キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしものときに役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。
電気を使わない暖房器具
これからの寒い季節に欠かせない暖房器具。ご家庭や建物内にはエアコンやヒーターなどがありますが、もしもの停電時には電気を使う暖房器具は使えません。そこで、電気を使わない暖房器具「石油ストーブ」があれば、停電時も暖をしのぐことができます。私たちも秋冬キャンプで活用しています。 とはいえ、誤った使い方をしてしまうと思わぬ事故につながります。いま一度、ストーブの正しい知識や使い方を確認しておきましょう。
日本の石油ストーブメーカーさんに聞いてみた!
今回は読者の皆さんにより正確な情報をお届けしたいとともに、私たち自身もアップデートしたく、石油ストーブのパイオニア「トヨトミ」の中達(なかだち)さんにお話を伺いました。 CAMMOC:さっそくですが、石油ストーブの誕生秘話を教えてください! 中達さん:トヨトミは創業当時、炭や薪を燃料とする器具が主流であったなか、灯油を使う「石油コンロ」を発売し、いまも災害時はもちろん各地で行なわれている芋煮会などで活躍しています。この石油コンロが元となり、1959年に対流型石油ストーブが開発され、翌年に反射型石油ストーブが誕生しました。 CAMMOC:対流型と反射型とはなんですか? 中達さん:はい、石油ストーブは大きく分けて対流型と反射型の2種類に分類できます。
石油ストーブの種類
<対流型> <反射型> CAMMOC:どちらのほうが暖かいなどはありますか? 中達さん:どちらか、というよりも「暖房出力」の数値が大きいものが早くあたたまります。暖房出力というのは、車で例えるとエンジンのようなもの。製品名にある数字がそれを表しており、対流型は2。5~6。7kW、反射型は2。3~3。6kWまであります。 「KS-67H」暖房出力6。66kW 「RL-25N」暖房出力2。50kW~1。25kW。 CAMMOC:対流型のほうが暖房出力の大きいタイプがあるんですね。 中達さん:そうですね、暖房目安としては、製品名の数値が大きい67であれば木造(戸建)17畳、コンクリート(集合)24畳までとなっており、どのメーカーもおなじ表記基準です。