コンビニ弁当の低価格化がさらに加速か!? セブン参入は売り上げ減少が要因?
「低価格弁当は"入り口商品"というポジションで、まずは客を増やす戦略でしょう。コンビニを使う習慣を根づかせ、弁当のついでにドリンク、酒、惣菜、パンや菓子などもセットで買ってもらいたいという狙いがあると思います」 いぬきち氏は細かい部分でのコスト削減に目をつける。 「セブン-イレブンを例に取ると、この10月から『国産小麦使用チョコクリームのちぎりパン』(162円)を『チョコクリームのちぎりパン』(162円)という商品名に変え、原材料の小麦を変更しています。 ほかには、プラスチックのフタから強化ビニールのフタに変更するなど容器の簡素化。そして『赤坂四川飯店監修 麻婆チャーハン』(626円)を『麻婆チャーハン』(572円)と変更するなど、有名店監修を外して独自ブランドを展開して、価格を維持しているように見受けられます」 ■オススメの低価格弁当を紹介 前提がわかったところで、コンビニ大手3社のオススメ低価格弁当をいぬきち氏に紹介してもらおう! 「セブン-イレブンからは、まずは麻婆丼(348円)。クオリティの高さとリニューアル前の『醤の旨味引き立つ麻婆丼』と栄養成分がまったく変わっていないことに魅力を感じています。 ちなみにバターチキンカレー(348円)は、クオリティはとても高いですが、リニューアル前からカロリーや栄養成分が若干減っています。 最新の399円弁当、なすのコク旨肉味噌炒め丼(399円)は、現在は地域限定販売なのですが、ナスのうまみと味噌の味わいが合っていて、全体的に食べやすく満足感もあるので、今後は販売地域が広がっていく可能性があります。 おにぎりランチ(399円)は3種類の味(オムライス、ツナマヨ、わかめ)のおにぎりに、おかずも唐揚げやウインナーといった人気のものが入っていて、手軽さとコスパはかなりいいです。 ファミリーマートのオススメは30種類以上のスパイスが決め手のこだわりカレー(358円)。ファミマを代表するお弁当のひとつで年々微妙に値上がりしていますが、まだまだ現役の人気商品です。カレールーが絶品でご飯が進みます。カレー自体に具材は入ってないので、ファミチキやファミコロなどを別で買ってアレンジすることもできます。 鶏のうまみ!鶏そぼろ弁当(298円)は鶏そぼろ、玉子のそぼろ、信州菜を使った三色弁当で見た目もいい。小容量なのでガッツリ食べたい方にはちょっと物足りないですが、カップ麺やサラダをつけるといいでしょう。 ローソンのオススメはチャーシュー弁当(354円)。小容量のお弁当で、甘辛いタレで味つけされたチャーシューでご飯が進みます。 ちなみに弁当ではないのですが、セブン-イレブンから10月に新発売されたチルド麺コロッケそば(399円)はつゆもおいしく、麺もしっかりとコシがあって、ここ最近の新商品としてはかなりクオリティが高いです」 ■今後も低価格化は続くのか!?