食のプロがおすすめ! ひとりで行っても心地よい東京の店 3選
もうひとつ、この店の推薦理由を挙げるなら、最後の調味を食べ手に委ねてくれるところ。そばに添えるものだけでも塩、わさび、そばつゆ、くるみ汁と多彩で、おいしいそばを一口ずつ、探検するかのように楽しめる。圧倒的な技術力とセンス、それを見せないおおらかさとやさしい雰囲気。ひとり客が多いというが、納得するしかないよね。 (上)「だし巻き卵」はコースのメニューながらその日の状況によっては単品オーダーも。(下)カウンター席に着くと目の前には魅力的な焼酎瓶の群れが。即オーダー。
夕星 東京都渋谷区恵比寿西1-30-13 グリーンヒル代官山 1F tel. 03-6455-1200 営業時間/11:30~15:00L.O.、17:00~21:00L.O.(土・日曜、祝日~20:00L.O.) 定休日/月曜(祝日の場合は営業、火曜が振替休日) 推薦・文/フードディレクター・山口繭子さん 『婦人画報』『エル・グルメ』を経て独立。食ジャンルの執筆や飲食施設のディレクションも行う。 Instagram/@mayukoyamaguchi_tokyo
「よし川」@幡ヶ谷
「多彩なおつまみや天ぷらで日本酒が楽しく進む」推薦者/佐々木ケイさん 「お酒を飲んだあとにおいしいそばを食べられる店があったらいいなと思い、そば屋で修業を始めました」という店主の吉川亮太さん。約10年の修業を経て今年2月、妻の麻里さんと共に念願の店をオープン。新店ながら、すっかり地元になじみ、酒呑みたちに愛されている。 歯応えと香りのよさが際立つ「和歌山県なんばん焼の板わさ」¥580。「お造り2点盛り」(¥1,400)の内容は旬の魚介を日替わりで。この日はかつおとあおりいか。そばのかえしで味付けした卵、炙りベーコンをのせた「味玉ポテサラ」¥450。北海道の「上川大雪酒造 特別純米十勝」(0.5合)¥550。
「定番からオリジナルまでおつまみの種類が豊富で、天ぷらも1品から揚げ立てが食べられて、店主ご夫婦の人柄も素敵。ここでは初めて出合うお酒も、すすめられるままに楽しく飲んでいます」と話す佐々木ケイさん。 (上)「せいろ」(¥780)は締めに食べる人が多いそう。(下)そばと酒を愛する吉川亮太さん。