バニャイア不在のトップ争いはバスティアニーニに軍配。ドゥカティがMotoGPクラス100勝目、コンストラクターズタイトル獲得果たす/MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP
MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースがミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスはエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝した。 【写真】エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP この優勝により、ドゥカティはMotoGPクラスで100勝目を果たし、今大会の結果により、2024年シーズンのコンストラクターズタイトルを獲得している。 決勝レースは気温22度、路面温度30度のドライコンディションで行われた。トップを奪ったのはポールポジションスタートのバニャイア、2番手にはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、3番手にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続き、序盤はグリッド順でのオーダーとなる。 マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)は7番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は8番手につける。 しばらくバニャイアがトップを守っていたが、その背にぴたりとつけていたマルティンが4周目の8コーナーでバニャイアをオーバーテイクしてトップに立った。バニャイアは6周目にバスティアニーニにもかわされて3番手に後退した。 バニャイアの0.5秒背後には、ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が、さらにその0.8秒後ろにはマルク・マルケスが迫る状況である。 しかし、4番手を走行中だったアコスタは9周目に15コーナーでクラッシュを喫した。アコスタはここでリタイアとなり、マルク・マルケスが、バニャイアから1.4秒差の4番手に浮上した。 残り7周、3番手を走っていたバニャイアが8コーナーでまさかの転倒を喫する。バニャイアは15周目、16周目に立て続けにファステストラップを叩き出し、じりじりとマルティン、バスティアニーニとの差を詰めているところだった。バニャイアの転倒により、マルク・マルケスが3番手に浮上した。 レース終盤を迎え、2番手のバスティアニーニがトップのマルティンに接近する。残り5周、マルティンとバスティアニーニとの差は0.2秒を切った。ふたりのラップタイムは1分31秒5で拮抗している状況。さらに残り2周でふたりの差は、ほぼなくなった。 最終ラップ、バスティアニーニが4コーナーの飛び込みでマルティンのインサイドにマシンをねじ込む。止まり切れずにややはらんだバスティアニーニは、アウト側にいたマルティンと軽く接触しながら押し出す形となり、マルティンはコースアウト。バスティアニーニがトップに立った。 はらんだマルティンはバスティアニーニとの差を取り戻すことができず、バスティアニーニがトップでチェッカーを受けた。マルティンは2位、マルク・マルケスが3位を獲得している。 バスティアニーニの優勝は、ドゥカティはMotoGPクラスで100度目の勝利となった。また、エミリア・ロマーニャGP決勝レースの結果により、第14戦にしてドゥカティがコンストラクターズタイトルを獲得した。 チャンピオンシップとしては、ランキングトップのマルティンとランキング2番手のバスティアニーニとの差が24ポイントに拡大している。 ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は終盤まで5番手を走行していたが、7位でフィニッシュ。今季自己ベストタイのリザルトとなった。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は17位でゴールした。 [オートスポーツweb 2024年09月22日]