「青春18きっぷ」だけじゃない?意外と知らないJRの「往復割引乗車券」とは
長距離を移動する際、交通費が気になる人もいるでしょう。JRでは往復割引乗車券を提供しており、通常の乗車券と比べて、お得に切符を購入できます。往復割引乗車券を活用すれば、交通費の節約にもつながるでしょう。 今回は、JRの往復割引乗車券について解説します。どれくらいお得になるのか、有効期間などもまとめていますので、参考にしてください。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
往復割引乗車券とは
往復割引乗車券は、同じ経路での往復移動を予定している場合に、事前に往復分をまとめて購入することで割引が適用される切符です。JR東日本の場合、片道の移動距離が601キロメートル以上の区間で利用すると、往路・復路それぞれの運賃が1割引となります。 この割引制度は年齢や条件の制限なく利用できるため、年末年始の帰省やお盆期間の長期休暇などに活用するのもおすすめです。 ■往復割引券はどれくらい安くなる? 往復割引券を利用するとどれくらい安くなるのか、見ていきましょう。表1をご覧ください。 表1
※JR東日本「きっぷあれこれ往復割引乗車券」を基に筆者作成 具体例として、東京~岡山間での利用ケースを見てみましょう。この区間の営業キロは732.9キロメートルで、601キロメートル以上という往復割引の条件を満たしています。 運賃計算では、営業キロを733キロメートルに切り上げて計算します。JR東日本の運賃表によると、721~760キロメートルの通常運賃は1万670円です。これに1割引を適用すると9603円となり、端数を切り捨てて片道料金は9600円となります。往復でどれくらい安くなるかは以下の計算の通りです。 2万1340円-1万9200円=2140円 東京から岡山で移動する場合は、往復で2140円お得にきっぷを購入できることになります。 ■新幹線と在来線を利用する場合は運賃が異なる 利用区間に新下関から博多間を含む場合、新幹線と在来線とは運賃が異なるため、注意が必要です。新下関から博多間を含む場合は、表2の通りです。 表2
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