参院選を前に論戦 「ネット党首討論」開催(全文4)横並びで議論すればいい
共産・志位委員長「国民の5割以上は改憲に反対している」
志井:憲法審査会の問題ですね。枝野さんが提起した問題もあるんですが、もっと根本的に言いますと、憲法審査会というのは憲法一般の議論をする場所じゃないんですよ。国会法102条で、憲法改正原案を作る場だとされている。それじゃあ、国民は皆、今、憲法改正を望んでいるか、どの世論調査やっても国民の多数は望んでいない、5割以上反対ですよ。自民党自身が19年度の運動方針で憲法改正のために改めて国民世論を呼び覚ますと言っている。つまり望んでやるか、自民党も含めて。ですから、動かすべきじゃない。 夏野:ありがとうございます。玉木さんお願いします。
国民・玉木代表「自衛隊を明記しても中身は変わらないというのは本当か」
玉木:中身のことについて総理に1点お伺いしますが、いわゆる自衛隊明記論と、条文イメージ案を出されてますけれども、前に質問したときに、自衛隊を明記しても中身は変わらないと、任務や権限は変わらないということだったんですが、前条は必要な自衛の措置を妨げずということで、事実上新たな自衛権を定義してるようにも見えます。本当に変わらないのか、変わらないとしたら、その変わらない根拠はいったいどこから導かれるのか教えてください。 夏野:安倍さん、どうぞ。
自民・安倍総裁「そういうことを憲法審査会で議論していただきたい」
安倍:今、玉木さんがおっしゃったのは重要な点だと私も思っています。私が総裁として党に申し上げたのは、自衛隊の明記ということを申し上げました。この明記という中で出てきた条文イメージがあの条文イメージでございます。あの条文イメージを作る上においては、私は議論には参加していない、総理大臣という立場であったからであります。 しかしそれを基に、今、玉木さん、重要な定義をしましたよね。だからそういうことを憲法審査会でしっかりと、議員同士が議論していただきたいと、こう思います。それはなぜかと言うと、国会が発議して国民投票で決めるからです。 夏野:ありがとうございます。では枝野さん、お願いします。
立憲・枝野代表「集団的自衛権の一部行使容認の憲法適合性を議論しないと先に進めない」
枝野:志位さんがおっしゃったとおり、原案を議論する場であると同時に、憲法についてのさまざまな議論ができる場でもあります。まず9条について議論をするのであれば、少なくとも集団的自衛権の一部行使容認、いわゆる安保法制については憲法違反だというかなり強い憲法学者をはじめとして意見があります。私も憲法違反だと思っています。まずこの集団的自衛権、一部行使容認の憲法適合性について、こちらをまず先に議論をしていただかないと、そもそも今ある実態が憲法に合ってるのかどうかというこの結論が出なければ、先には進めません。 夏野:安倍さん、どうぞ。