ぽっこりお腹は足から直す。正しい立ち方で全身がみるみる変化。
常に足の外側に荷重される足を“回外足(かいがいそく)(上イラスト)”と呼ぶが、前出のテストで片足立ちがスムーズにできなかった人は、実はこの回外足である可能性が高かったわけだ。
(正しい立ち方を体に覚えさせるにはどうすべきか?)
こんな時に正しい立ち方でリセットを。 3つのポイントを押さえながら正しく立つことが大切なのはわかった。が、もっと大切なのは、それを継続できるか否かということだ。意識している瞬間だけぽっこりお腹が凹む……求めているのはそれではない。 「正しい立ち方を体に覚えさせるには、何かを待って立っている時は必ずそれをするというような意識づけをしてみるといいと思います」 例えばそれは、信号待ちだったり、エレベーターの中であったり。 「それと一日の大半を座って過ごしているという人も少なくないので、正しい座り方からぽっこりお腹を凹ませることも実践してみましょう」 足の位置を整え、骨盤を立て、正しく座る。ぽっこりお腹を改善する座り方も、左のお手本写真を参考にぜひマスターしてしまおう。
足から全身を変える座り方もある。 椅子に浅く座り、足を腰幅に開いて人差し指は正面、足を手前に引いて親指を床に。坐骨で座れば骨盤はきれいに立つ。
足の親指側が浮くと両膝が開き、骨盤は後傾、頭が前に。こんな座り方は首こりの原因にもなる。
(足の改善効果を全身に伝えるためのストレッチ。)
足元を整えたら、せっかくのそのプラス効果をよりスムーズに上半身へ連携させていきたい。そのためにストレッチは有効だ。 「人間の体は硬い部位に引っ張られる性質があります。なので、お尻などが緊張している人はどうしても骨盤が立ちづらくなってしまいます」 ストレッチが正しい立ち方をさらに練り上げる。お腹や胸、お尻、と日常の生活の中で気付かぬまに縮んでしまった筋肉を解きほぐそう。
2.その状態から膝を軽く下げながら上体を弓形に反らし、肩を後方に引き10秒キープ。3セット行う。