ぽっこりお腹は足から直す。正しい立ち方で全身がみるみる変化。
O脚は膝内側の骨と骨がぶつかり合い、外側の靭帯が引き伸ばされている状態。変形性膝関節症につながる。
(足元から頭の先まで連鎖する体のメカニズムを理解する。)
悪い立ち方を直すだけでぽっこりお腹が凹むーーそのメカニズムをさらに詳しく追っていこう。 「足を正しい位置に置くとO脚が改善されます。すると、後傾していた骨盤が立ち、猫背が修正され、ぽっこりお腹が自ずと凹みます」
上写真の正しい立ち方と悪い立ち方を見比べるとわかりやすい。 お腹だけではない、バストやヒップのメリハリ、そして首、肩の位置も歴然と変わってしまう。そのすべてのプラスの連鎖反応を作る源は足にある。 「美容面だけではありません。悪い姿勢で圧迫されていた肺や胃腸などの内臓の働きも取り戻せるので、健康面にも大いに効果があるでしょう」 なるほど、次からは正しい足のその具体的な在り方を見ていこう。
A.足の位置が正しくなると…… B.O脚が改善され脚がスラッと伸びる C.骨盤後傾が修正されてぽっこりお腹が凹み、ヒップが上がる D.猫背も改善してバストの位置が上がる E.巻き肩もストレートネックも改善される
( “正しい足”のポイントは3つ。これを改善すれば全身が変わる!)
すべての連鎖の源は足にある……。では、その足の正しい使い方は具体的にはどうすればいいか? 坂詰さんの挙げたポイントは3つ。 「足と足の間の幅を広げ過ぎない、両足の人差し指を前に向ける、そして少し足の内側(親指)に荷重することを意識して立ってください」 たったこれだけの違いで、立ち方も歩き方も変わる。
下の写真の良い足と悪い足の見本を実際に試してみよう。良い足のほうで立つと、自然と下腹が凹むのを感じないだろうか?
「人間の体はつま先を前に向けると太腿の骨が内旋し、骨盤が起き上がる仕組みになっています。これを難しい言葉で骨盤大腿リズムといいます」
骨盤が正しい位置に戻ればその影響がさらに上半身に及ぶのはすでに伝えたとおり。さらには、正しい位置にある足は、歩きやすい足でもある。
「つま先を外に向けたO脚の人は足の外側に荷重するため、片足立ちに移行するごとに重心が横にブレて蛇行するような歩行になります」