「パリでは600円はします」 フランス人が堪能した日本食 価格に衝撃を受けたものとは
近年の日本食ブームにより、海外でも日本のソウルフードが広く食されるようになりました。初めて日本にやってきたフランス人は、母国で人気の日本食をとてもお手頃な価格で味わうことができ、とても驚いたといいます。それはいったい、どんな食べ物だったのでしょう。 【写真】「パリでは600円はする」とフランス人が安さに驚いた日本のソウルフードの写真 ◇ ◇ ◇
初めての日本 人の優しさは「イメージ通り」
ヨーロッパの主要都市であるフランス・パリからやってきたメガリーさん。パートナーのトミーさんとともに初訪日です。 2週間滞在する予定で、大阪や京都、河口湖、高山、金沢を回り、最後に東京を訪れました。「富士五湖の自然、広々とした空間が気に入ったよ」というトミーさんは、自然豊かな地域と東京とで、光景の違いに驚いた様子。 「とにかく人が多くてびっくりしました……。エネルギーをすごく感じましたね。東京は想像以上に大きな街でした。パリだったら1日あれば街を回ることができる。でも、東京でそれは無理ですね」 世界有数の大都会というイメージのパリですが、実際は東京23区の面積の約6分の1と、コンパクトな街なのだそう。東京の人の多さと、街の意外なサイズ感に圧倒されてしまったかと思いきや、ふたりは違う一面にも注目していました。 「人もとても多いけれど、それでもピースフルな穏やかさを感じています」と語るメガリーさん。トミーさんもうなずきながら、日本で感じた日本人の印象を教えてくれました。
おいしいだけではない 価格にも驚き
豊かな自然が広がる地方にも、人が集まる都会にも足を運んだふたりですが、日本ならではの和菓子にも挑戦するなど、旅の醍醐味である食事も楽しんでいます。 そんなメガリーさんが、おいしさと価格に驚きを隠せなかったのは、日本人になじみ深いソウルフードのおにぎりでした。 「おにぎりはおいしかった! パリで食べたら、1個600円はするから、こんなに手軽に食べられるのもびっくりです」 以前から日本食が人気のパリ。日本のアニメの影響でおにぎりの存在を知った若者を中心に、おにぎりブームが起き、専門店の出店が相次いでいます。 具材を変えることで、宗教やアレルギーなどで食べ物に制限がある人や、動物性食品をとらないヴィーガン志向の人、グルテンフリーを選びたい健康志向の人など、さまざまな人が手に取りやすいことが、おにぎりの人気の理由のひとつだそう。 日本のコンビニエンスストア大手3社のおにぎりの2024年4月~6月の平均価格は176.5円(ジーアイ・マーケティング・パートナーズ調べ)で、昨今の原材料の高騰などによって、日本のおにぎりの平均単価が高まりつつあります。それでも、パリのおにぎりと比べて約3分の1の価格ですから、メガリーさんが衝撃を受けたのにも納得です。 トミーさんとメガリーさんの旅程も残りわずか。最後まで日本を満喫して、たくさん思い出を作っていってほしいですね。
Hint-Pot編集部