“裏金”逆風の中……岸田首相、9年ぶり「国賓」訪米の思惑 贈り物に込めたメッセージ【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
9年ぶりの国賓待遇となった、岸田首相のアメリカ訪問。防衛や安全保障が最大のテーマになりそうです。首脳会談の他、議会での演説や、バイデン大統領夫妻への贈り物にも注目です。日本では“裏金”の逆風にさらされる岸田首相ですが、訪米の思惑を考えます。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「岸田首相 アメリカ訪問で〇〇したい」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●9年ぶり国賓待遇のワケ ●“裏金”で逆風 訪米で変えたい?
■インスタグラムに笑顔の両首脳が
小野高弘・日本テレビ解説委員 「岸田首相がアメリカを訪問中です。その胸の内を探ってみたいと思います。バイデン大統領のインスタグラムに日本時間 10 日午前にアップされた写真には、笑顔の大統領と岸田首相が写り、『首相がアメリカに戻ってきてうれしい』と書き込まれていました」 森圭介アナウンサー 「2 人ともにこやかで、どことなく雰囲気が似てますよね」 小野解説委員 「ホワイトハウスからの移動中の様子だということです。大統領専用車に乗せるのは、打ち解け合っているという意味もありそうですね」
■儀仗隊や赤じゅうたん…特別な歓迎
小野解説委員 「今回は国賓待遇です。政府専用機がワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に着いた際、通常のアメリカ訪問の出迎え時にはいない儀仗(ぎじょう)隊と音楽隊が待ち構えていました。タラップを降りると首相夫妻のために専用に敷かれた赤じゅうたんもありました」 「バイデン大統領が国賓待遇で迎えた首脳は、フランスや韓国、インドなど数えるほどで、5人目です」 桐谷美玲キャスター 「国賓待遇になるというのは、どういうふうに決まるんですか?」 小野解説委員 「国賓待遇は格が上がるので、日本政府からアメリカに求めたとみられます。ただそれだけで決まるわけではなく、双方で折衝しながら日程なども調整して、最後はアメリカが決めるということになります」 「アメリカにも、日本の首相を国賓待遇にするだけの理由はあります。アメリカにとって、日本が防衛費をアップして日米同盟を強化してくれるのはとてもありがたい。そのことを評価します、という意味もあるそうです」 鈴江奈々アナウンサー 「防衛費アップは日本国内では賛否両論ありましたけれども、アメリカからすると、今ウクライナやガザで対応に追われている中で、日本が増強することは歓迎で、今回はそのお礼も兼ねてみたいな意味もあるということなんですか?」