サンゴの一生をリアルに再現、大阪・海遊館「グレート・バリア・リーフ」水槽リニューアル
大阪市港区の海遊館で、豪州にある世界最大のサンゴ礁を再現した「グレート・バリア・リーフ」水槽が初めて全面的にリニューアルされ、多くの人々でにぎわっている。 【写真】海遊館の「太平洋」水槽に現れた、サンタクロースに扮したダイバー サンゴのレプリカが老朽化したことなどを受け、リニューアルを実施。昨年5月に水槽の観覧エリアを閉鎖して工事を進めていた。 新しい水槽(幅11メートル、水深7・5メートル)のテーマは「サンゴの生命力」で、同館の飼育員らが実際にグレートバリアリーフで現地調査を実施。華やかさだけでなく、サンゴの死や再生も表現することとした。4~6階に2面ずつ設けられた観覧窓から、サンゴのレプリカのほか、サンゴ礁で暮らす生き物約50種、約3500点を見ることができる。 現地調査に参加した魚類担当の飼育員、喜屋武(きやたけ)樹(いつき)さん(31)は「見ごたえのある展示になった。リアルに再現できたサンゴを楽しんでほしい」と話した。 さらに海遊館ではクリスマスシーズンを前に、サンタクロースに扮した「サンタダイバー」が登場。12月25日まで毎日、ジンベエザメが泳ぐ「太平洋」水槽などに1日3回登場する。 津市の稲垣諒さん(32)は、家族3人で海遊館を訪れた。0歳児で息子の景太郎くんは、初めて水族館の生き物たちを目にしたといい、稲垣さんは「クリスマスムードを感じることができてよかった。写真を撮ったので将来、一緒に見て思い出したい」と笑顔で話していた。(前原彩希)