話題の「やせ菌」っていったいなに?やせやすい体質を作る食生活のポイント
「やせ菌」を増やすには?
高脂肪食や野菜の摂取不足により、フィルミクテス門に属する腸内細菌が増え、やせ菌であるバクテロイデス門の腸内細菌が減ってしまうことが知られています。 野菜をあまり食べない肉中心の食生活や、バターや生クリームがたっぷりの洋菓子やドリンクを頻繁にとる生活では、腸内細菌のバランスが太りやすいほうに傾いてしまうかもしれません。 やせ菌であるバクテロイデス門の腸内細菌を増やすために、下記の取り組みを行ってみましょう。 ■脂質の量を適正にする 脂質を摂りすぎている傾向のある方は、脂質の少ない食べ物を上手にとり入れて、脂質を減らすようにしましょう。 中でも、豆腐や納豆、おからなどの大豆製品は、肉に比べて脂質が少なく、食物繊維もあわせて摂れる点が魅力です。肉の代わりにしたり、かさましに使ったりすると、上手に脂質を減らせるでしょう。 ■食物繊維をたっぷり摂る 食物繊維をたっぷりとり入れることで、やせ菌であるバクテロイデス門の腸内細菌を増やせるとの研究報告があります。 中でも水溶性食物繊維は、腸内細菌のエサになるため、積極的に摂取しましょう。水溶性食物繊維は、野菜や果物などに含まれており、特に海藻類や大豆製品に多く含まれています。 ■オリゴ糖をとり入れる オリゴ糖はバクテロイデス門の腸内細菌のエサとなることが知られているため、意識してとり入れてみましょう。 オリゴ糖はごぼうや玉ねぎ、バナナ、はちみつ、きなこなどの食べ物に含まれています。またはオリゴ糖シロップなどの製品を検討してみるのもよいでしょう。 ほかにも、腸内細菌を理想的なバランスにするためにも、乳酸菌の摂取も大切です。 「肉や乳製品の摂取量が多い」 「野菜が少ない」といった食生活を見直すと、腸内細菌のバランスを整える以外にも、カロリー摂取量を適正にでき、まさに一石二鳥のダイエットの取り組みです。腸内環境が整うと、便通や免疫機能の改善など、カラダにうれしいメリットも期待できます。ぜひできるところから、取り組みをはじめてみましょう。 【参考・参照】 一般社団法人日本内科学,“腸内細菌と疾患4)腸内細菌と肥満”,日本内科学会雑誌105巻9号 【執筆者:管理栄養士 広田 千尋】 管理栄養士。病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。HP:https://hirotachihiro.com/ ※本記事は、AI食事管理アプリ『あすけん』の「ダイエットの知識」コラムからの転載記事です。 ■AI食事管理アプリ『あすけん』 ダイエットや健康管理に必要な、食事記録・カロリー計算・体重管理・運動記録などがまとめてできる無料アプリ『あすけん』。食事写真や商品バーコードを “撮るだけ” で簡単にカロリー計算ができ、AI栄養士からあなただけの食事アドバイスが毎日届くので、日々の栄養バランスの改善に役立ちます。 【PC・スマホサイト】https://www.asken.jp/ 【公式Twitter】https://twitter.com/askenjp 【公式Instagram】https://www.instagram.com/askendiet_japan/