年末年始の帰省シーズン「義実家が汚い…」「トイレ、我慢しがち」など。地味に困る義実家のアレ
大事なことは気を遣いすぎずに楽しむこと
義実家との習慣の違いに困っている人が多いようですね。NO!と言いたくても、好意だと思うと、なかなか言いにくいのも事実。困りがちな「義実家あるある」にはどうしたらいいのか、子育てアドバイザーの高祖常子さんにお聞きしました。 「ここで取り上げた実体験を読んで、『あるある~』『そうそう、そういうところ困るよねー』って思った方も多いのではないでしょうか。 以下のようなところを、基本的な考え方にしてはいかがでしょうか」
義実家での数日は、非日常を楽しむ
「親としては、子どもの生活リズムを崩したくないという気持ちもあります。でも年齢によっては、時にはちょっとの夜更かしも楽しい体験になるかもしれません。 子どもにとっては、義実家のご飯や洗面所、お風呂など、自宅と違ういろいろなことも体験になります。社会勉強的に楽しんでみるという意識を持ってみるのもいいのではないでしょうか」
子どもを第一に考える
「『義両親からは全部食べろと言われること』というのは、そのまま受け入れる必要はありません。無理やり食べさせるようなことは、子どもにとってつらい体験になる可能性もあります。 『もうお腹いっぱいみたいなので、すみません』と伝えればいいでしょう。それでも『もったいないから』とか『栄養のためにも』などと食べることを強要するようなら、『日によって食べられる量も違いますし、最近ではこのような場合に無理に食べさせない方がいいみたいなんですよ』とやんわり理由を伝えながら断りましょう」
気を遣いすぎない
「『非日常を楽しむ』と言いましたが、子どもが眠いのに無理に合わせる必要はありません。『○○ちゃんが眠そうなので、寝かせますねー』と離脱するのもいいでしょう。 『おやつをよく出してくれるが、あれもこれもと出してくれる』というコメントもありますが、『ご飯食べられなくなっちゃうから、明日いただきますね』などと、断るのもいいと思います。 例えば、チョコはまだ食べさせたくないという家のルールがあれば、『チョコはまだ食べさせてないので、あげないでくださいね』と事前に伝えておくといいですね。 気を遣いすぎず、伝えるべきはきっぱりと伝えることが大切です。 祖父母は孫や家族が来て嬉しくて、良かれと思いやっているものです。親としてイラっとすることもあるでしょうが、悪気がないことを理解しつつ、上手に付き合っていけるといいですね。 ただ、ときどき会う関係なら多少は目をつぶることもあるかもしれませんが、『頻繁に会う』『同居している』場合などは、相手を尊重しつつ、3つ目のようにきっぱりと伝えることも大切です」(高祖常子さん) せっかくいつもと違う環境にいるのですから、その環境を楽しめるといいですね。義実家とのズレは、世の中の常識が変化していることにも起因しているようです。子どもを第一に考え、言うべきことは伝えていくことも大事にしたいです。 (取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高祖常子さん
PROFILE) 子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。保育士、幼稚園教諭、社会教育主事、ピアカウンセラーなどの資格を持つ。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク副理事長、NPO法人ファザーリング・ジャパン副代表理事ほか。全国13万部発行の「育児情報誌miku」編集長として14年活躍。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子どもの虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動、ボランティア活動を行う。3児の母。著書多数。 ※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※記事の内容は2024年10月の情報であり、現在と異なる場合があります。
たまひよ ONLINE編集部