【奈良旅】なんて心地いい日本のご飯。春日大社の参道『春日荷茶屋』で名物の「お粥」を味わう
歴史ある都である奈良を代表する神社、「春日大社」への参道に、風情ある1軒のお茶屋さんがあります。こちらのお店は、実はお粥が名物となっています。 奈良で鹿を眺めながらお粥を食べる庭園茶屋 古都の神社への参道で食べるお粥という風情に魅力を感じ、実際に食べに行ってきました。
春日大社への門前にありお庭もある春日荷茶屋
奈良の神社で真っ先に名前の挙がる神社でもある春日大社は、奈良公園の奥に鎮座している神社です。近鉄の奈良駅を降りて東へ歩くと、まず現れるのは奈良公園。 広大な奈良公園は入ってすぐの場所に阿修羅像や五重塔で知られる興福寺、北へ進むと大仏様の東大寺、そして東へ進むと春日大社があります。 今回のお店がある春日大社、たくさんの鹿を見つつ奈良公園を東へ歩くこと20分ほど。参道脇に素敵なお店を発見しました。
こちらの『春日荷茶屋(かすがにないぢゃや)』は、四季折々の風景が楽しめる庭園に面したお店。せっかくなので、この素敵な庭を眺められる屋外の席に座りました。 名物のお粥は月替わりになっていますが、訪れた時は万葉粥。具材はきのことなっていました。
お粥は、ダシと白味噌の風味が香り、とにかく優しい味。春日大社への参道というロケーションも相まってか、スッーと体に染み入るような感覚になります。
惣菜の中にある不思議な形のこちらは、芯の部分にゴボウが入ったこんにゃくの煮物。優しい味のおかずですが、お粥と合わせるには丁度いい塩梅。
ほかにも玉子焼きや漬物などがありましたが、やはり特徴的なのが奈良漬け。細かく刻んであるのですが、奈良漬けの持つコクとポリポリと小気味よい食感で優しい食事にアクセントを加えるいい存在感となっています。 お粥に加えて副菜もいろいろ楽しめて、思った以上に食べ応えのある内容となっていました。
何百年の愛されている春日大社定番の春日荷茶屋
何百年の愛されている春日大社定番の春日荷茶屋『春日荷茶屋』という店名、そもそも春日大社内で荷物を担いでお団子などを販売していた業態に由来しているらしく、昔使用されていた天秤棒がお店に残されていました。 今回は少し軽めのお昼ご飯としていただきましたが、ほかにもちょっと贅沢な朝ごはんや歴史を感じるおやつタイムに利用しても抜群の雰囲気だと思います。 お店の場所が春日大社のまさに参道脇にあり、鹿が行き交う参道を眺めつつ食事を楽しめる歴史深き『春日荷茶屋』は訪れるべき定番のお店。春日大社へ訪れる際に、ぜひ立ち寄ってみてください。
●SHOP INFO 春日荷茶屋(かすがにないぢゃや) 住:奈良県奈良市春日野町160 TEL:0742-22-7788 営:10:30~16:30(L.O.16:00) 休:無休 ※1月8日(水)、14日(火)、21日(火)、28日(火)は休み ●著者プロフィール けいたろう 旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。
撮影・文◎けいたろう