更年期に増える「手や指の痛み」。「手指反らし」や「手の甲ツボ押し」で、いつでも手軽に緩和ケア!【五臓ヨガ考案者、鍼灸師のSatoshi先生直伝40代、50代のセルフコンディショニング⑫】
セルフコンディショニング その2/中級編
◆「手や指の痛み」には、「手の甲の4つのツボ」を押して刺激すると、さらに効果的! 中級編は、「手の甲」のツボ押しだ。初級編の「手のひらの筋肉」をほぐす動きを行ったあと、余裕がある人は、「手の甲」の筋肉をほぐそう。 甲の骨の間にあるツボを刺激することで、手全体の筋肉が緩むだけでなく、各ツボの効果も期待できる。 こちらも特にNGの時間帯はないので、いつでもできるときに取り入れてみて。
●「手の甲」のツボを刺激する! ① 合谷(ごうこく) 親指と人差し指の骨が交わるあたり、人差し指の骨のきわにあるツボ。肩こり、眼精疲労、胃腸の調整などに効果があるとされる、万能ツボ。手のしびれや痛みにも効果がある。 ② 落枕(らくちん) 人差し指と中指の骨の間にあるツボ。首こり、寝違えなどの緩和に効果的。手の痛みにも効果がある。 ③・④ 腰腿点(ようたいてん) ③は、人差し指と中指の骨が交わる場所の、少し上のくぼんだところにあるツボ。④は、薬指と小指の骨が交わる場所の、少し上のくぼんだところにあるツボ。③と④は、腰痛やぎっくり腰の緩和に効果的。手の痛みにも効果がある。 ●ツボの押し方 ツボを、“イタ気持ちいい”と感じる程度の力加減で、指の先でジワーっと15秒~30秒押し続ける。 人差し指か親指で行う。消しゴム付きエンピツの、柔らかい消しゴム部分などで押してもOK。時間に余裕があれば、これをひとつのツボにつき1~5回くらい行うと、より効果的。 【ポイント】 ツボ押しを行っている間は、呼吸を止めないようにしよう。
【1】 ①の「合谷」、②の「落枕」、③と④の「腰腿点」のツボを、ひとつずつ人差し指か親指の先で押す。
【2】 上記の手順で①~④の4つのツボを押したら、反対側の手も同様に、①~④の4つのツボを押す。
【初級編】の手のひらや指の根元にある筋肉全般を、ストレッチで伸ばして緩める方法は、いつでもどこでもできる手軽な方法だ。複雑で難しい動きも必要なく簡単なので、とても取り入れやすい。 【中級編】のツボ押しは、手の甲にあるツボを押して刺激することで、経絡が整うため、気血の巡りがよくなり、手や指の痛みや違和感などを緩和することにつながる。 どちらかひとつだけでも、両方でも、気になったときに実践してみよう!
【教えてくれたのは】 Satoshiさん 鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター、シンギングボウルセラピスト。 大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ 四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 撮影/仲尾知泰(Ripcord) 指導・モデル/Satoshi 取材・原文/藤本幸授美
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