【食肉加工品市場2023】値上げで買い控え懸念 スーパー各社バイヤーの対応は
消費者視点に立った新しい価値の創造につながるような価値訴求型の商品開発が求められている
食肉加工品の2022年商戦は、長引くコロナ禍で内食化は定着し、家庭用商品は比較的堅調に推移していたが、原材料や副資材、原油などの高騰の影響でメーカー各社は自助努力だけではカバーしきれない状況にあるため、春と秋に2回の値上げを実施。生活者の実質所得は上がっておらず、生活防衛意識が高まり、上期は値上げの影響で主力商品が苦戦を強いられた。下期以降は価格改定が浸透しつつある。食肉加工品生産数量の2023年1~2月累計では前年比0.7%減の微減、コロナ前との比較では1.0%増となっている。前期の下期以降、価格改定は浸透しつつあるが、業界を取り巻く環境は依然厳しく、コストアップ要因が多いため、2023年4月にも値上げを実施している。買い控えの傾向が強まるなど消費マインドの冷え込みが懸念されており、今期の動向については先行き不透明感が強くなっている。
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日本食糧新聞社