日本に導入すれば絶好のハリアー対抗馬になるのに 日産ムラーノの4代目が北米でデビュー
2025年初頭にアメリカとカナダで販売開始予定
日産がDセグメントSUVの新型「ムラーノ」を発表した。かつては日本で初代と2代目が販売されていた上級志向SUVの最新モデルで、今回のモデルで4代目となる。 【写真44枚】2代目までは日本市場に導入されていた日産の上級志向SUVの「ムラーノ」が4代目に進化。トヨタ・ハリアーに真っ向勝負が挑めそうな高い完成度を持つエクステリアやインテリアなど詳細画像をチェック ◆先進性とブランド・アイデンティティを表現 エクステリアは、薄型のヘッドライトに、発光するデジタルVモーション・グリルを組み合わせたフロントまわりが、先進性とブランド・アイデンティティを表現。ボディ・サイドは、アーチを描くウインドウ・モールと、キックアップしたクオーター・ウインドウが、アリアに似たフォルムを構成している。逆三角形と横一文字のバーを組み合わせたテールライトもアリア似だ。 ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4900×1981×1725mmで、先代より10mm長く、61mm広く35mm高い。2824mmのホイールベースは同等だ。 ◆ミニマルでモダンなインテリア インテリアは、ミニマルでモダンなデザインを追求。2面の12.3インチ画面を備え、ステッチの入った高級感のあるバイザーに覆われる。また、着座した乗員の手に触れる部分は、すべてソフトな素材でカバーしたという。ステアリング・ホイールは2本スポーク・タイプで、リムをフラット・ボトムとすることで乗降性を高めた。 2列シートで、先代よりレッグ・ルームやカップル・ディスタンスを拡大した後席は、日産が導入を進めるゼログラビティ・デザインを導入し、乗員の姿勢維持性を向上。サンシェードやシート・ヒーターも備え、快適性を高めている。荷室容量は、後席使用時でも932リッターと大きく、最大1798リッターまで拡大する。 ◆可変圧縮比を備えた2.0リッター直4ターボ エンジンは、「エクストレイル」にも採用されている可変圧縮比機能を備えた2.0リッター直4ターボで、ボアは84.0mmだが、ストロークは88.9~90.1mmの間で可変する(排気量も1970~1997ccの間で変化)。最高出力は244ps、最大トルクは353Nmで、先代モデルより27Nmアップ。トランスミッションは、パドルシフトを備える9段ATで、駆動方式は前輪駆動(FF)と4WDだ。 新型は2025年初頭に、アメリカとカナダで販売を開始する予定。なお、日本導入に関するアナウンスはない。 文=関耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎